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[1978] 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド 「官僚を撃て!」
日時: 2015/10/03 12:17
名前: topics editor ID:eV6MBblQ

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「官僚政治を撃て」ブログ
高山 渚


■2900  日本の教育の見直し 
□投稿者/ 高山 渚 -(2008/02/10(Sun) 11:27:01) [ID:xRpRbi5Z]

親記事
引用
日本の教育は一日でも早く革命的改革が必要な国家事業だと私は思います。

日本の教育は入学試験に合格するための受験教育に過ぎません。そしてその弊害を象徴的に示す最近の新聞・雑誌の記事を二つあげてみます。

一つは、日経新聞でJFE(日本鋼管と川崎製鉄の合弁)が官需減少のため海外からごみ処理プラントを受注したところ受注に見合う技術レベルが追いつかず大幅の赤字損失を計上した。また石川島播磨重工の発電用ボイラーも荏原の廃棄物処理施設も結局、見積もりに見合う技術的裏づけがなく海外受注したものの解約や工事の遅れで大幅な損失を出しているというものです。

もう一つは、週刊文春の記事で、千名の女性からみた嫌いな大学アンケートで、1位東大176票、2位早稲田138票、3位慶応89標、4位京大29票で、その理由はいずれも「自分は頭が良いという自己中心的価値観」ということに集約され、いずれも自分の同門と群れを作っている(企業や官庁にはびこる学閥の原点)という指摘です。多くの大学卒がいる中で、京大は除外できても、上位3校は10%以上の人が不快に感じ、少なくとも尊敬されない人間集団であり、この国の難関校なるものの教育の実態を極めて良く示す証拠でもあります。

この一見全く無関係に見える現象こそが、喫緊に革命的な改善を加えなければならない日本の教育の姿を表しています。そして入学試験の点数の高さのみに関心を奪われた難関校の当事者自身が、入試点数が高ければ我が校は超一流と鼻を高くし、自分の学校の教育内容などどうでもよいという極めて愚かで低級な、これを愚劣と言いますが、愚劣人間によって日本の教育が荒廃させられていることを私たちは確認することができます。

最初の記事は、戦後の日本の高度経済成長を支えたものが高品質の製品製造を可能にした技術教育、職業教育を受けた技術者でした。しかし、この30年間の間に難関東大を頂点とする受験教育にこれらの生徒が巻き込まれ、内容のない大学教育の犠牲になったことを示しているのです。

日本の労働生産性を見ると、いまや先進30カ国中19位です。大学卒が多い第三次産業のサービス業は最下位なのです。しかし製造業の第二次産業がアメリカに次いで第2位なので、全体で19位にとどまっているに過ぎません。日本を支える産業が農業などの一次産業や製造業の2次産業であるのもかかわらず、受験名門合格を最優先させる教育改革などまさに狂気の沙汰であることを申し上げたいと思います。


※これは糾弾掲示板の過去ログからの転載です。
今日のところは、これまでとします。
メンテ

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Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド ( No.7 )
日時: 2014/03/29 13:17
名前: topics editor ID:ORm3HaJc


■2320  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/09/24(Mon) 15:51:30) [ID:xRpRbi5Z]

Res61
引用
今回は独善と傲岸不遜の系譜ということで、東大卒官僚を取り上げます。

明治天皇は近代教育の最高峰の東大を大変嘱望され、皇室の領地を東大の敷地に賜るほど、卒業生の政治的活躍を期待したことが知られていますが、水木さんの「東大法学部」によれば、東大の卒業式は天皇臨席で行われ、首席卒業者には恩賜の銀時計が贈られたとのことです。東大首席卒業者を銀時計組と呼ぶのはここから来ています。この卒業式はまさに天皇の高級官僚任官式であり、最高の栄誉と将来の栄耀栄華が約束される感激に溢れた場に違いありませんでした。

嘗ての中国では科挙試験の最終考課は皇帝臨席で行われ、これを殿試と呼びました。そして首席合格者を状元と称し、点数によって合格者の順位と役職の順位も決められました。科挙試験合格者は皇帝の官僚を意味しましたが、近代西欧諸国から高等教育制度を取り入れた日本の東大もその中味は創立のときから天皇の官僚養成所の意義を持っていました。

東大はすぐに帝国大学と名称を改めます。京都や東北などの帝大が出来るまで、帝大は東大の略称でした。そして欧米の大学が主として時の権力と距離を保ち、学問の自由を守る立場を貫く私立だったのに対して、東大は最高権力者天皇の学校だったわけです。最初に東大卒首相となった加藤高明はじめ、それ以後の東大卒首相の多くも銀時計組でした。銀時計組は、今ならさしずめ最高の入試偏差値と言われる東大理科III類の首席で、日本で最も頭が良いと国家からお墨付きを貰った者を意味すると思います。

日本の状元加藤高明の評価は極端に二分します。下級武士の家に生まれ、東大から三菱の娘婿、外交官、そして代議士に転進した彼は、超一流の秀才と称され、日英同盟、対華21か条の要求、そして普通選挙法の成立がその業績と言われます。他方、加藤の行動は貴族院議員は勿論、その他の元老議員や同僚に対して、挨拶は一切なしの傲岸不遜な人間としても知られていました。国民の目にも尊大な姿に映っていました。その人間が民主主義の原理の普通選挙法を成立させますから、少し意外です。しかし枢密院の強い要請に応え、ロシア革命の影響を受けた社会主義者の台頭を封ずるために、かの悪名高き治安維持法の成立者でもありました。

水木さんの著書によれば、「強盗慶太」の異名を持つ東急電鉄創始者の五島慶太は苦学して東大から鉄道省の官僚になった経歴をもちますが、「俺の傲慢は加藤首相から習った」と嘯いたように傲慢が背広を着ていると言われた人物でした。加藤は同じく政党政治を標榜する犬養毅と手を組んだり、離反したりでしっくり行きませんでしたが、同じ東大銀時計組の若槻礼次郎とはウマがあいました。恐らく慶応出身の犬飼とは政策論争以前に同調出来なかったのではないかと考えられるふしもあります。

加藤内閣の後継でもある浜口雄幸内閣で大蔵大臣を務めた井上準之助も東大卒ですが、この内閣が強引に推し進めた金本位制の解禁では内外で論争がありました。井上も加藤に劣らず傲岸不遜な人間で、石橋湛山などの平価切下げ金解禁論を一蹴しました。早稲田や一橋出身者の意見には耳を貸さない傲慢さで、満州事変へつながる国家経済破綻のデフレを引き起こす大失策を犯した人物でした。浜口自身は日本経済の政商・財閥もたれあい体質を改善する意味があると信じ、「玉砕するとも男子の本懐」という名台詞で有名ですが、この政策は金貸し財閥の三井銀行などが円買いドル売りで大儲けしただけで、アメリカの大恐慌の煽りを喰らって日本の外貨準備は底をつき、昭和の大恐慌を招いたのです。

東大卒の官僚が政治の世界に進出してその実像を現した所見は、雑多な出身者が多い政界や官界或いは実業界の中で、傲岸不遜や慇懃無礼が飛びぬけて顕著であったことです。若槻礼次郎は線が細いと言われた人物でも慇懃無礼な人物でした。「ああ玉杯に花うけて」の天下の秀才達は、欧米に向かっては劣等感を、内にあっては「人民ばかりでなく、元勲や貴族までをも見下す」集団でもありました。

しかし「末は博士か大臣か」の秀才達の実態は、英会話はチンプンカンプンなくせに、やたらと横文字語を使い、庶民をして「ああやっぱり帝大の学士様はすごい」という印象を振りまき続けました。フウテンの寅さんの映画で、「屁」を6ヶ国語か7ヶ国語で言う東大卒らしき人物が登場して、寅さんが「やっぱりインテリは違うナー」と感嘆する場面がありますが、彼らが学んだ学問の底が本当に深いものだったのかどうか疑問です。そして、よく「日本人には独創性がない」と言われますが、この言葉は実は彼ら超難関卒の天下の秀才に当てはまる言葉ではなかったかと私は思います。

 

■2330  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 天橋立の愚痴人間 -(2007/09/26(Wed) 16:15:02) [ID:lFUJbh3l]

Res62
引用
ますます佳境に入る東大論、と言うよりも、日本の学校教育で抜けている近代史です。

膨大な資料を駆使されていると思います。興味深く拝見しています。

今までのところ、東大設立と同時に、現在に通じる様相が現れているようですが、明治維新直後の様子であれば、また時代の時代、このような推移も止むを得ないと思います。
また、同じ弊害があるとしても、結果が間違っていたにしても、国を思う気概があったと思います。
外交で、適わぬまでも奮闘する姿も頼もしいです。
その分、歴史を快く受け入れられます。

現在のような、自己の利権に汲々とする矮小人間がどの時点で発生してきたか興味のあるところです。



■2348  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/09/30(Sun) 18:00:10) [ID:xRpRbi5Z]

Res63
引用
天橋立の愚痴人間さん
拙い論証に声援を頂き有難うございます。

自己の利権に汲々とする人間像として、中国の科挙官僚や現在の中国共産党幹部の汚職にその原型を見る思いがします。中国は昔から現在に至るまで門閥、閨閥、出身地閥が暗躍して政治を腐敗させ、歴代王朝滅亡の原因を作ってきましたが、科挙官僚を含めて統治する人民に対する責任と義務という意識の欠如と私利私欲の追求というアサマシイ姿を見ます。日本の近代教育にも偽善的であれこの「高貴なる者の義務 (Noblis Obligate)」という概念がなかったように思います。

イギリスの政治家を見ると貴族出身者が圧倒的に多いのですが、議員報酬など名目的なもので、これはアメリカの知事や市長、議員にも当てはまります。それから例えばイギリスやアメリカの士官学校卒業者の第二次世界大戦での戦死者数は日本の陸軍士官学校や海軍兵学校卒業者のそれより圧倒的に多かったことが言われます。英米の多くの将校は部下の先頭に立って戦い、日本の将校の多くは部下の後方で戦ったことを意味します。

軍人とは正反対の位置にある医師の世界でも、日本の大学病院では大名行列と呼ばれる教授回診というものがありますが、帝大病院の教授回診では入院患者がベッドの上に正座して診察を受けさせられたといわれますが、これなど医療の本末転倒であり、高貴なる者の義務の放棄のなにものでもありませんでした。社会的に尊敬されるべき人間が己の責任感と義務感を喪失して、ただ卑しい自尊心を優先させた姿であり、この価値観こそが自己の利権に汲々とする官僚像の原点ではないかと考えています。

「高貴なる者の義務」と言えるかどうか分かりませんが、中国の明朝最後の皇帝である崇貞帝は謀反した李自成の軍隊が北京城に雪崩れ込んでくるのを見て、自分の命と引き換えに「無辜の生霊(人民)を殺傷することなかれ」と遺詔して自縊したことや、日本では戦国時代の織田と毛利の戦争で秀吉に攻められた高松城主の清水宗治が領民安堵の身代わりに自刃したことが該当するでしょうか。

本来、政治家や高級官僚は「高貴なる者の義務」が強制されているものであり、テロが伝統化した維新時代を生きた大久保利通や伊藤博文などは予見される自らの暗殺を恐れず、そして同様に原 敬、犬養毅、高橋是清も斃れました。西郷隆盛も不平士族の反乱軍に政治的に殉じた側面を持ちます。最近言われる「侍魂」とか「大和魂」などとは無縁で、それを口にした戦前の高級軍事官僚や、現在の中曽根康弘、石原慎太郎などとは全く正反対の側に立った人物でした。

メンテ
Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド ( No.8 )
日時: 2014/03/29 13:20
名前: topics editor ID:ORm3HaJc

■2367  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/10/05(Fri) 14:23:30) [ID:xRpRbi5Z]

Res65
引用
天橋立の愚痴人間さん

> 政治と官僚糾弾に手を抜く事とは別ですが、国民の自覚の醸成の問題も大層深刻なものですね。

その通りです。この国の致命的欠陥が点数序列式難関教育に発していますが、大多数の国民はわが子の将来を託して難関合格を願い、膨大な資金を支出し、そして教育とこの国そのものを破壊していることに気づいていません。大変に深刻な問題です。故に、東大の虚構を暴き、日本の難関・名門と呼ばれた学校こそがこの国の恐るべき後進性を歴史的にも、現在も醸成し続けていることを広く国民に知らせる必要があると私は思っています。

ここで少し訂正させて下さい。松岡洋佑は洋右で、彼はアメリカ苦学の後、外交官試験首席合格者でした。さもありなんです。「Noblis Obligate」は「Noblis Oblige」です。

さて、明治が終わり大正時代が始まりますと、明治維新から国家の近代化を進め、日清、日露戦争を戦った維新の志士たちの時代が終わり、高等教育を受けたエリートたちの時代になっていました。日本の経済もお上という官営主導の産業構造でしたが戦争需要を背景として欧米列強に並ぶ発展をしておりました。藩閥や閨閥による企業経営や新興財閥の形成などがあり、多くの成金達も出現しました。しかし、西欧列強の侵略を免れ、皇帝専制政治から議会を通じた政党政治を志向するアジアのリーダーたる条件が整えられていた時代でもありました。

この時代こそが、近代日本の国家形成にとり極めて重要な時期であり、真のアジアの開放、アジアの発展、ひいては日本の国家繁栄のための近代的国家戦略と政治が、新興のアメリカ同様に日本人の全ての叡智を集めて行われなければならない極めて重要な時代であったのです。そして明治維新後に創設された最高峰の学校の究極の設立目的が、国家100年の大計たる維新後半世紀のこの時代のための人材育成に他なりませんでした。山本権兵衛や原敬首相は藩閥政治打倒のために、高等教育出身者の登用を推進しました。原敬などは高等教育機関の不足を実感し、専門学校だった早稲田や慶応を東京帝大と同格の私立大学に昇格させました。

しかし世界的近代国家への入り口の時代だった山本権兵衛内閣は明治の最難関たる海軍兵学校出身者らが起こした汚職事件で退陣を余儀なくされました。これはシーメンス事件(1914年,大正3年)と呼ばれますが、ドイツの武器会社シーメンス社やイギリスの軍艦造船会社などから賄賂を受け取った空前の疑獄事件でした。ここに関わった海軍の高官はいずれも海兵-海大出身者であり、それに新興財閥の三井物産が中継役を果たしていました。

陸軍士官学校はどうだったでしょうか。それは1918年のシベリア出兵でよく見えます。ロシア革命の列強国による干渉戦争だったこの派兵は海軍長老の山本権兵衛や原敬首相の日米共同歩調の政策・指令に対して、陸士-陸大出身者により率いられた陸軍参謀本部はこれを無視し、列強国が撤兵した後も何の展望も戦略もなく駐留し続けました。目的もなく極寒の地に駐留させられる兵士達の中に不満が渦巻きました。このときの陸大卒の司令官津野一輔は荒んだ兵士達の略奪強姦を鎮めるために陸軍公認の慰安所を設置しました。従軍慰安婦問題の先駆けです。結局この派兵は当時の国家予算12億円に対して9億円を浪費し、尼港事件のような多数の日本人の命が失われ、その挙句に日米関係の悪化と世界的な孤立という歴史的に全く馬鹿げた派兵に終わりました。

国内では高騰する米価の調整に官僚主導の行政が失敗し、軍需品にかこつけた買占めが横行して日本経済は深刻なインフレと不景気に見舞われました。米騒動という国民の暴動が各地に起こりました。また、この派兵をめぐる国際外交では、後に首相となる幣原喜重郎駐米大使の失敗につぐ失敗の外交が挙げられていますが、幣原は陸軍に対して外交は外務省一元外交である旨を通告し、現在の省庁縦割り行政の先駆けになりました。陸軍は「戦争遂行に素人は口を出すな」、海軍は「海戦に素人は口を出すな」の首相や元勲をも超える縄張り意識が難関出身者達の間で深刻に形成されていった時でもありました。




■2372  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/10/05(Fri) 21:03:15) [ID:xRpRbi5Z]

Res70
引用
nyanfoさん、お元気でなによりでした。
私の東大否定論の戦前までの部分はこれで一度、終了します。次は現在にも続く欠陥教育を書きます。

さて、シベリア出兵後のインフレ不況から大正13年に関東大震災が起き、日本経済は更に打撃を受けました。ここで山本権兵衛が再度内閣を組織しますが、摂政時代の昭和天皇暗殺未遂事件が起きてまたも退陣し、選挙管理内閣の清浦の後をついで東大首席の加藤高明が首相になりました。次のやはり東大首席の若槻礼次郎内閣のときに昭和の金融恐慌が起こりました。これは震災手形と呼ばれた債権が文字通り不良債権化したことから起きた恐慌で、破綻する銀行が相次ぎましたが若槻内閣は有効な手を打てず、総辞職します。

昭和天皇は明治天皇と同様に文官官僚による政治運営を希望したと伝えられていますが、東大卒外交官の幣原喜重郎の曖昧自由主義外交や若槻の経済失政の混乱で、長州閥陸大出身の田中義一内閣の登場を許すことになりました。田中は一転して文官官僚の政策を軟弱とみなし、外交方針も軍縮も全て反故にし、シベリア出兵の教訓を生かすことなく満州侵略の野望を膨らます満州関東軍参謀の陸大出身板垣征四郎や石原莞爾の暗躍を許すことになります。

同じ関東軍参謀であった東條英機は、戦後の東京A級戦犯裁判の法廷で、「自分は天皇の忠実な臣下として戦ったまでだ」と答え、ならばこの戦争は天皇の意思・命令によったのかと尋ねられると、「自分が独断でやった」と言葉を変えています。これが真実だと思いますが、明治維新後に嘱望された日本のエリート達は陸士、海兵、或いは東大卒以外の人間の言葉には耳を貸さないという想像を絶するエリート意識の権化となり、それは天皇にまでも及ぶ凄まじいものになっていたのです。まさにおのれの自尊心や虚栄のためならこの国が滅びようとも変えないという「詰め込み教育欠陥人間」と呼ぶにふさわしい最低の日本人に成り果てた姿でした。

張作霖爆殺にはじまる満州事変の勃発で、昭和天皇から叱責されて退陣した田中内閣の後を東大次席の浜口雄幸が引き継ぎますが、彼が片腕と頼む井上準之助の緊縮経済や金解禁は見事に失敗に帰して、日本経済は破綻寸前に追い込まれました。浜口は恐ろしいほどの頑迷実直さで、井上はその傲岸不遜のためにテロに倒れますが、日本経済を救うのはまたしても金融恐慌のときの大蔵大臣、かのヘボンが創立した明治学院出身の高橋是清の積極経済政策でした。アメリカではルーズベルトがケインズ経済学の原点のような有効需要の拡大である同じ積極経済のニューデール政策により大恐慌からアメリカ経済を立て直していました。

政治を壟断する東大卒官僚を見下すことが出来る人間は、日本には陸軍大学と海軍大学卒業生しかおりませんでした。海外の先進的教養や文化を学ぶ機会を奪われて五・一五事件、二・二六事件を起こした畸形人間の彼らには、この国の行く末など眼中にはありませんでした。ただ一言、狂気が支配していたのです。昭和12年の二・二六事件の直後に行われた斎藤隆夫の粛軍演説は、外交主導で戦争回避を願ったとされる東大首席の広田弘毅を前にして行われましたが、厳しく粛軍を迫ると同時に政治姿勢や教育にも及びます。それを引用します。

「広田首相の声明の中には、確乎不抜の国策を樹立して以て之を実現する、・・一方に政策と云う言葉がある。国策と政策とはどう違うのであるか、甚だ曖抹に用いられて居りまするが、併し国策と云う以上は、少くとも日本国家の進むべき大方針であるに相違ない、日本国家の進むべき大方針が、今日に於ても未だ決って居らぬ、是から研究して決めるなどと云うことは、私に取っては甚だ受取れない。」

「学制改革は今日世界文明国に於て最も重大なる問題となって居るのであります・・・・然るに我国の教育は如何なるものであるかと云うと、・・所謂過度の詰込主義に偏して、精神主義、人格主義を殆ど無視して居る、是が為に中途に倒れる者がどれだけあるか分らぬ、斯う云う時代遅れの教育を施して居りながら、所謂躍進日本の運命を担えと迫った所で、是が出来ることか出来ないことか、考える迄もないことである。」

こうしてこの日本の国は亡国の大東亜戦争に突入してゆくことになりました。点数序列の優越意識に固まった暴力集団の軍事官僚を前にして、「ああ玉杯に花受けて」の官僚達は手も足も出せず、おのれの無力を呪うわけでもなく、同じ狂気の次元で暴力に加担し、国民を見下し続け、同じ亡国の道を先導したのです。国家最高峰の難関の門など虚構に過ぎないことを虚しく伝えています。

メンテ
Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド ( No.9 )
日時: 2014/03/29 13:24
名前: topics editor ID:ORm3HaJc

■2379  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/10/07(Sun) 13:47:55) [ID:xRpRbi5Z]

Res76
引用
nyanfoさん、天橋立の愚痴人間さん、こんにちは
お二人とも日本の教育に触れられていますので、私も日本の教育について話をさせていただきます。

戦前の日本を支えていたのは、実は高等工業や高等商業と呼ばれた専門学校出身者達でした。戦後、これらの学校は国立2期校と呼ばれる大学に昇格しますが、東大中退の大宅壮一はこれを駅弁大学と呼びました。工業高校や商業高校の前身の工業学校や商業学校も旧制中学以上にこの国を支える日本人でした。

終戦後の新興企業創立や官製企業の建て直しは、ほとんどこれらの学校の出身者により行われたのです。半官営の石川島重工や東芝の再建で有名な土光敏夫さんがそうです。戦後の日本の復興の成功例として池田内閣の所得倍増計画という政策が挙げられますが、東大経済卒の下村治さんが作ったと言われます。しかしこれはGDPを倍増させて収入を2倍にするという単純な理論で、国内需要を喚起し、輸出を増やすという政策です。今の中国政府もやっています。

まず町の零細企業からおもちゃの輸出が始まりました。朝鮮戦争特需で製鉄業が復活しました。そして松下電器やソニーの家庭電化製品の国内需要が爆発的に拡大しました。トヨタ、ホンダ、ヤマハ、そしてキャノンという新興企業の台頭もありました。これらはすべて日本の高等教育とは無関係の出身者により行われたのです。池田自民党政府の成功といわれますが、そうではありません。トヨタや松下、ソニーはやがて日本製品輸出の花形企業になりますが、優れた品質と国際競争力を持ったのは工業学校出身者の高い製造技術があったからです。その証拠に、政府の計画よりもはるかに早い速度で日本のGDPは伸び、高度経済成長は実現したのです。

政府官僚による無駄な支出の最たるものは軍事費ですが、それを零細企業にまわしただけで日本経済は見事に再生できる国民の力を備えていただけの話しです。しかし、高度経済成長を自民党政府の大業績とし、行政の成功といい、金融政策の勝利といい、戦前の東大卒官僚はわが世の春を謳歌しました。それに連なる金融資本の連中も我が物顔でのし歩きました。

これは戦前から続く学歴偏重年功序列の秩序の再構築につながりました。製造業で働いた私の経験として語れますが、大企業の工場生産を支えたのは大学卒の技術者ではなく工業高出の技術者でした。しかし彼らには社内での昇進の道は固く閉ざされていました。一方、大学出なら無能力でもらくらく昇進し、管理職となって行きました。これが終戦後30年の企業のあり方であり、これは企業だけでなく役所までを含む日本の組織すべての悪弊となりました。無能者でも更迭できず、不公平な人事考課を受ける、社員の多数を占める非大学卒業者の思いはこれでした。

大企業の系列として働いた町の零細企業も、扱いはほとんどこの点数序列学歴偏重の秩序の中で政府からも企業からも扱われてきたのです。こうなれば結論は一つ、わが子には大学教育をなんとしても受けさせるということになります。こうして工業高校や商業高校は普通科高校に行けない子供の落ちこぼれ学校とみなされ、やがて公立学校は大学進学に向かないという理由で存在意義を失い始めたのです。

しかし日本の大学は東大を含めて高等教育など施さず、レジャーセンターだと指摘されて久しい時間が経ちました。中味はますます悪くなっていると思います。教師自身が人間を育成する教育を受けた経験を持たないからです。戦前の東大が官僚試験予備校と呼ばれたように、ここでも単なる知識の暗記と点数成績が最優先される教育とは呼べない学校に堕しているからです。いや、中味がないから入試点数が何点かなどというランキングで自分の頭の中味を保証しようとする陋劣な価値観が今の若い世代には溢れています。私はこれは一つの劣情だと考えています。

この反動として、この掲示板でも語られていますがテレビを中心媒体とする俗悪文化に毒された多くの若者達の反社会的行動が目立って増えているのです。日本の教育は深刻な問題を抱えています。しかしそれは東大を頂点とするこの日本社会の仕組みから発生しているのです。今、私が考えられる方法は東大を廃校にすること、または税金の投入を止めること、それが最も現実的なこの国改造法だと考えています。



■2386  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/10/08(Mon) 13:05:50) [ID:xRpRbi5Z]

Res82
引用
東大の学問について触れさせて頂きます。
日本人は独創性がないのでノーベル賞が取れないと言われた時期がありました。主に東大卒の評論家が言ったことですが、これが事実ではなかった例を挙げます。

ノーベル賞は1900年に創設されましたが、実はこの第一回受賞者の有力候補者の中に日本人がおりました。北里柴三郎です。彼は熊本医学校から東京医学校(東大医学部の前身)に入学しましたが、試験が苦手で卒業まで通常の倍の8年を費やしました。今なら東大の1次試験にも合格できないでしょうが、草創期なので入学することが出来たのです。卒業後、東大を追われるようにドイツのコッホの下へ留学します。コッホはパスツールと並んで細菌学の父と呼ばれる大学者ですがここでコレラ菌を発見し、ベーリングと共同で抗血清療法を発明しました。今なら誰でも知っている病原菌の抗体療法のことです。

ノーベル財団から日本の帝国学士院にその旨の照会があり、推薦書の要請がありましたが学士院は推薦状を書きませんでした。帝国学士院は言わずと知れた東大の牙城です。北里は日本医学界を代表する東大医学部と当時の軍医の最高峰でもあった森鴎外の学説と真っ向から対立していました。東大と森鴎外は日本人に多い脚気は細菌によると唱えていました。北里はそれを実験的に否定していたのです。

次は1910年の鈴木梅太郎のビタミンB1の発見です。これは脚気が細菌ではなく栄養素欠乏で起こる病気であり、ビタミンという栄養素を世界最初に発見したものでした。鈴木梅太郎は東大農学部出身であったため、またも医学部の森鴎外は農学者が病気治療につながる業績を上げることは絶対に認めたくなかったと伝えられ、鈴木梅太郎の受賞も消えました。

その次は1914年と18年の2回ノーベル賞候補になった野口英世です。彼の業績は申すまでもありませんが、梅毒スピロヘータの発見とその神経麻痺の因果関係の発見という、今でも目もくらむような業績でした。昨年のノーベル賞は胃のピロリ菌発見者が受賞しています。しかし野口は小学校から日本医科大の前身の医学校で勉強させて貰い、当時の試験制度で19歳にして医師国家試験に合格する神童でしたが、学歴と生来の女遊びが大好きという不良であったことから帝国学士院の推薦は貰えず、2度とも見送られました。彼は京都帝大からすぐに医学博士を授与されますが、東大は彼が世界的に有名になった後で不思議にも理学博士の学位を授与しています。つまり東大は彼を医師とは認めなかったのです。

何とも凄まじい学閥意識と人を見る目のなさでしょうか。試験秀才エリートともてはやす事は森鴎外のような優れた作家の目ですら曇らすのです。日本の科学研究は東大が独占する、いや他者にはやらせないという意識が確立されていました。ノーベル賞の先陣は戦後すぐ京都大の湯川秀樹によってなされました。学界を牛耳ってはみたものの東大主流にはノーベル賞クラスの研究は生まれなかったのです。

東大卒はソニーの前身に努めた江崎玲於奈が取りますが、東大ではなく、彼はアメリカIBMへ渡り、半導体の研究でノーベル賞を受賞したのです。当時、もう一人有力候補がいました。光通信や発光ダイオードの発明者である東北大の西沢潤一です。現在のノーベル賞候補の青色ダイオード発明者の徳島大卒中村修二に先駆けて赤と黄色の発明者ですが、江崎がまだ受賞する前の西沢の論文は東大主導の日本の学会では否定されていました。これもアメリカで高い評価を受け、江崎の受賞後に西沢は学士院賞を受賞しました。

科学研究は研究費がなければ出来ません。アメリカと日本の差は研究費の差と言われ。従って論文の発表数は研究費に比例するとも言われます。日本の学会で他を圧倒する研究実績を示す有力な方法は何でしょうか。そうです、研究費に差をつけることです。次に示すのは2004年度の朝日新聞の大学ランキングの資料です。資料では左2列のみ掲載されていました。

 科研費獲得ランク 論文数ランク  論文経費ランク
1位 東 大 185億6900万円   1位 東 大 3,661件  1位 阪 大 255万円/件
2位 京 大  94億4800万円  2位 京 大 2,972件  2位 東北大 274万円/件
3位 阪 大  71億6900万円  3位 阪 大 2,814件  3位 京 大 318万円/件
4位 東北大  69億500万円   4位 東北大 2,525件  4位 東 大 507万円/件

左の2つから、やはり東大はすごい、科研費選抜でも論文数でも他を圧倒しているという結論になります。しかしそれでは1論文の経費はどうかと言えば、右端のようにこの順位は見事に逆転するのです。東大は阪大や東北大の2倍もの金がかかっています。文部省と東大のみならず朝日新聞も一心同体になって国民を欺き続けて来た証拠です。



■2392  Re: 政治と官僚 

□投稿者/ 高山 渚 -(2007/10/09(Tue) 15:53:00) [ID:QveveMQR]

Res84
引用
nyanfoさん
私のこの論証も自分の経験から骨子を作っていますが、貴方のご経験による検証は、更にこの論証に公平さを与える上で、大変有難いものです。

今日は東大主導文科省による「大学構造改革」なる欺瞞に満ちた政策を取り上げます。
これは21世紀COE(Center of excellence)プログラムというもので、「研究拠点形成費等補助金」という科学研究費とは別のお金配分プログラムです。

その主旨は「我が国の大学が、世界トップレベルの大学と伍して教育及び研究活動を行っていくためには、第三者評価に基づく競争原理により競争的環境を一層醸成し、国公私を通じた大学間の競い合いがより活発に行われること」とされています。

そして各大学から提案された課題について第三者委員会が評価してトップ30と呼ばれる大学が選ばれ、総額180億円、1件年間1〜5億円が5年間補助されるという仕組みです。
ところが、「選考過程は非公開。結果は公表するが、理由などどこまで公表するかは決まっていない。」とされ、委員長の東大卒ノーベル賞受賞者江崎玲於奈は「将来構想を重視したい。評価は主観的なもので、客観的なものはあり得ないと思う。評価者の見識に任せるしかない」というのです。

それで採用件数はどうかというと次の通りです。
11件: 東大,京大
 7件: 阪大,名大
 5件: 東北大,早稲田,慶応
 4件: 北大、東工大、九大
 3件: 筑波大、立命館大
 2件: 農工大、東京外大、奈良先端大,横浜国大,豊橋技術大,広島大

競争原理により競争環境を醸成する必要があるなら、研究費で差別してきた環境を一度すべて取り払い、公平に研究費を配分した後で第三者の評価にかけるのが競争原理の最初です。競争する前から研究費や設備費で差別したら、競争も何もありません。競争という言葉そのものを使うのもおこがましい。研究費があるほうが研究実績を上げるのは当然です。

もし東大が優秀であるというのであれば、下位の大学に多く補助金を逆配分して、改めて競争原理による評価を行うべきなのです。国立2期校と呼ばれた地方の大学は研究費が満足に貰えず、大学院もなく、戦後は国立1期校と呼ばれた旧帝大系大学に研究実績を独占されてきたようなものでした。

地方の国立医科大学の基礎科目担当の教授は、研究費が100万円に満たない年もあり、文科省の科研費審査は毎年落選続きと嘆き、その一方では東大卒の独立行政法人研究所の教授は年間6千万円、5年3億円の研究費を貰っているのです。論文数に差がでるのは当たり前で、Nature誌にも論文掲載の実績を持つ医学部教授は日本語の論文すら満足に書けない状況に追い込まれています。

東大以外の大学からの不満や批判に応えて、こんな欺瞞に満ちた構造改革の政策を出してきましたが、今までのあり方ではダメということは、少なくとも東大ではダメだという意味以外にはあり得ません。他の大学は世界と競争など研究費すら満足にないのですから、夢のまた夢でした。こんな不平等を半世紀以上続けて来ても恬として恥じないこの傲慢さペーパー試験によって支えられて来たのです。これ以上の下劣な後進性はありません。まともではないのです。

構造改革の本質は入試点数序列に従って予算を配分してきた誤りを正すものでなければなりません。入試難関が研究員の資質など保障しないことはもはや常識の部類です。それに日本の教育費は入試難関の研究員だけのものではあり得ない。江崎玲於奈が主観的に将来性に期待するというならなおのこと、無名でも全ての研究者へ予算を配分すべきことは論を待たないことです。彼らだって選ばれた人間だからです。それから公平に評価すればいいのです。

しかしこのような自明な理屈でも上の採択件数に見るように考慮されることはまずありません。だからこの日本の国は、東大が主導して行う政策の全てが必ず先の戦争のように破滅に進むことを私達日本人は肝に銘じなければならないのです。


(終わり)

高山氏の記事は旧掲示板に残っています。
まだまだ多くの記事を書いておられます。
メンテ
東京都知事選について ( No.10 )
日時: 2014/03/29 13:28
名前: 天橋立の繰り人間 ID:ORm3HaJc

高山氏のブログ「官僚政治を撃て」からの転載です。
http://n-takayama.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-c6fa.html


<東京都知事選挙の候補者の選択は容易である>


東京都知事選挙に限らず、日本の喫緊の政治選択に関する選挙の対立軸は政治理念にあるのではなく、統治機構の是非をめぐる選択しかない。この意味で右翼対左翼とか、自民党対反自民党という対立軸は日本の政治を不毛なものにしてきたナンセンスである。



対立軸は東大を支配の根拠とする官僚政治を容認するのか、それを否定するのかの選択肢しか今の日本には存在しない。従って候補者が乱立し、どの候補者を選択すればよいかと困惑する必要もなく、官僚政治を容認する者か、そうではない者かを選択の基本とすれば済むことである。



この視点に立てば、選択は極めて容易である。



日本人が好きな学歴さがしの学歴からこの判断は出来る。「東大卒」は1%以下の例外を除いてすべて東大官僚容認派であり、肯定派である。政治改革やこの国の再生を託すことなど虚構に過ぎない。この指標でいえば、自民・公明が推す舛添要一、社民・共産が推す宇都宮健児はこの国をダメにする東大官僚一派であり、官尊民卑の反国民的政治は出来ても、国民主権、都民優先の地方政治など望むべくもないと考えればよい。

そして防衛大出身の職業軍人は今も昔も天皇の勅任官東大官僚の傀儡であり、日本の右翼は勅任官東大官僚の下僕に甘んじる反国民主権、反自由主義の時代遅れの固陋な集団である。

これらの勢力に対する対立軸は、反東大、反官僚、そして反中央集権を主張する立場しかない。日本では皮肉なことだが、出身はいずれも反自民党の野党ではなく、自民党出身でありながら、自民党をぶっ壊すと叫んだ小泉純一郎が支持を表明する細川護煕しかいないことになる。

日本人が犯してきた偏見とも言うべき党派による誤った人物評価観ではなく、ここでは官僚政治の容認なのか、反官僚政治なのか、もっと分かりやすく言えば、東大信仰の権威に期待する人物なのか、逆に東大信仰の虚構を否定する人物なのかという二者択一で十分である。

この意味で今回も、これからの都知事選や国政選挙でも、支持する政党が重要なのではなく、自民党であっても政治家個人の政治信念こそが政治的争点として最も重要なことである。混迷する野党の政界再編もここに求めれば、本当の意味での反自民党の政党を支える人脈が自民党の中からでも出現するに違いないし、反自民党の政党の本質が国民の前に分かりやすい姿として見えてくるはずである。

小泉は「脱原発」を都知事選の争点に据えた。しかしこれは選挙の対立軸の本質的な争点ではあり得ない。「脱原発」は「郵政民営化」と同様に、原子力を日本の官僚政治の象徴と位置ずけ、それに強烈に反対することを主張する政治的メッセージとしたものである。

小泉純一郎のこの突然の政治的活動の再開は、当初は官僚機構に包囲され、再び支配され始めた安倍晋三内閣に向けられたものだ。それは安倍晋三が官僚機構に支配されて崩壊した民主党政権に代わり脱中央集権政治の小泉内閣の後継者として国民に支持されたことによる。そしてなによりも小泉内閣後継者として、脱中央集権政治を貫いてほしい強烈な希望が小泉にあったからであろう。

小泉純一郎ならずとも、日本の東大閥官僚による政治の壟断が、この国をダメにしていることなど容易に理解できることである。経済や財政運営のみならず、司法や外交も、そして科学技術の振興に至るまで独占しても、東大官僚が不作為の無能集団であることは最早、誰の眼にも明らかなことであろう。

反官僚政治の小泉純一郎にしてみれば、小泉後継としての安倍内閣が再び官僚傀儡内閣に堕してしまい、東大コンプレックスの口先き反官僚の石原慎太郎よりはむしろ本質的に反霞が関であった猪瀬直樹が知事の座から引きずり降ろされ、官僚一派に占められてしまえば、小泉純一郎に期待した国民の反官僚政治という熱い思いがまんまとすり替えられてしまうことになる。

衆議院、参議院のみならず東京都までもが事なかれの虚妄の官僚派に再び支配されることは亡国を容認することであり、日本再生のために小泉が発信した政治改革・構造改革とは断じて相いれないことである。

今回の都知事選挙は2001年に始まった小泉構造改革内閣の反官僚政治への流れが民主党政権の変節によって再び大きく官僚政治へ引き戻されている日本の現状を阻止し、再び反官僚政治の流れに戻すための新たな挑戦なのである。
メンテ
Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド ( No.11 )
日時: 2015/10/03 12:17
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:eV6MBblQ

管理人さんが仰っている官僚の堕落、腐敗、横暴について、最近は糾弾してませんでした。

高山氏のスレッドをUPして、また始めたいと思います。

どうか皆様のご意見も集約してください。

メンテ
Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド 「官僚を撃て!」 ( No.12 )
日時: 2016/09/28 12:52
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:GGlTuy/c

これもUPします
メンテ
Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド 「官僚を撃て!」 ( No.13 )
日時: 2016/12/08 16:49
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:Wx5EJpxw

UP
メンテ
Re: 東大論・官僚論 <高山 渚氏のスレッド 「官僚を撃て!」 ( No.14 )
日時: 2016/12/26 00:31
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:S8Zvs7uo

UP
メンテ
霞が関のかわず! ( No.15 )
日時: 2017/04/23 14:46
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:ba2uhKws

霞ヶ関のかわず(官僚諸君)よ、次回のスペースシャトルのゲストとして宇宙旅行でもして世界を見て来なさい。一匹のかわずは、愛嬌もあり自然の単位として尊重もする。同様の鳴き声を発する1万匹のかわずはおぞましい存在として変質する。君達個人の言い分よりも、君達の組織が全体として何かをやっているはずだ。それは君達にとって心地よいものだから、せっかくのものを辞退するのをはばかっている。互いに触れようともせず、ひたすらその恩恵によくするのをまっている。そのやり方を銀行の場合に例えてみよう(ただし実際はありえない話である)。ある銀行が最高経営会議で次のように決めました。
預金者の預金の0.5%を職員が退職後に行く子会社の運営費に当てる。
設立する子会社それぞれの名目を考える。
これにより、警備会社・清掃会社・宣伝広告会社など沢山の会社が出来て職員は生きている限り、安泰な生活が保障される事になりました。

民間は競争社会なので、特定の銀行がそれをやれば、預金者の実質金利が減少して顧客が減り経営が成り立たないからやりません。とこらが官僚社会は違います。独占企業なのでやりたい放題です。またピンハネの項目は無数と言って良いほどあります。結果、個々の官僚諸氏は善人のように振舞えますが、組織として膨大な収賄を行っております。他国では個人の収賄で犯罪となりますが、我が国では犯罪とならないように法律の網が張り巡らされております。例をあげて説明しましょう。誰でもがご存知のように、公立病院におけるベッドのシーツの取替え、食事の献立などにも実費を伴う規制があります。各種の資格をもって営業する事業者にも法律が改正される毎に窓口の官庁とは別の機関による有料の説明会があります。そこでの実質の説明者は窓口の担当者が出てきます(もともと窓口の官庁でもっと簡便に説明できるものです)。流行のISO制度も煩雑な書類の作成と維持するための膨大な費用がかかるだけで企業の運営に弊害があるほうが多い実態であります。しかし官庁が公共事業を発注する際の企業のランク付けの要素としているので各企業は仕方なく取り入れざるをえないのです。最近では産業廃棄物の運搬車に専用のワッペン(もちろん実費以上に高価なもの)を貼り付けることが義務付けられました、町の瓦屋さんも、水道屋さんも、いままでは何気なく積んでかえっていた工事の残材の専用車でないと出来なくなりました。実態は以前と変わらないのに、何のための規制かと、怒っております。全ての国民を犯罪予備者扱いしてはばからない行政の態度はこれで健全なのでしょうか。道路公団など大きな事例ばかり目にとまりがちですが、官僚による搾取の網は我々の生活の実に身近にまで張り巡らされております。いちいち事例であげることなど出来ないくらいの数です。

もちろん全ての事例において、官僚は立法の理由を尤もらしく説明しますが、これにだまされてはいけません。あらゆる分野での規制の手段は別にあります。少なくとも費用の伴わない規制に出来ますし。地方の行政にまかしたほうが良い場合もあります。実生活感に乏しい(霞ヶ関の井戸に生息する)官僚は自らの行っている作業の実態がわかりません(慾に目がくらんでいるので反省する気持ちも生じていない、又は組織防衛のため)。

我が国では、ここ30年間、国民を代表すべき政治家が堕落して、本当の政治が機能しなくなっていました。霞ヶ関のかわずは、だれに邪魔されることなく、せっせと自らの防壁を築いてきました。個人個人は勤勉で善良なつもりでありますが、出来上がったしろものは世界で類をみない妖怪な仕組みであります。官僚諸氏に物申す、個々の弁明の前に、広い世界に注目しなさい。日本の官僚組織の評価が世界でどれくらいのものか解っているはずです。実際はまだ評価しすぎです。(収賄の罪が考慮されていない)1000年以上前、荘園時代であったころ以来の退廃ぶりを恥ずかしく思いなさい。言い訳するならば、明治維新以後、我が国を支えてきた先輩諸氏にたいして行いなさい。充満する国民の憤怒の気持ちを感受しなさい。以上の文章に異論のある官僚諸氏の逆襲を待っています
メンテ
ブランドコピー時計 ( No.16 )
日時: 2017/07/19 07:17
名前: 8230 ID:Itm0akqs メールを送信する
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