Re: 農協改革 ( No.1 ) |
- 日時: 2015/01/15 18:07
- 名前: 贅六 ID:91PiGNwM
- 愚痴人間はん、
農協と農協改革についての詳しい解説、ご苦労はんでおます。
農協を作ったお歴々は、その初めに於いては農家農民の生産技術や農村生活の向上の為に発した物やと思いますねんやが、其れが巨大化、マンモス化するにつれて、何時しか利権組織と成りよったんですわなァ。さらに其れがビッグパワーの圧力団体に成るに至っては、今の自・公政権の売国政治に大きな邪魔に成る、ちゅう事ですわなァ。
いえね、実はあんさんの長い投稿を読み終わるまでは、何を言わんとしてはりますねん? て思てましたんやが、投稿文の最後の三行に至って、やっとワテの言いたい事と一致しましたんで、ホッとしましたんだす。
自民党と言うゴロツキ集団はほんまにタチの悪い集団ですよって、遣る事がエゲツナすぎますわ。改革するねんやったらもう何十年も前に遣らなあきまへんやないか。票田が大事やよって農民票を温存しといて、農村が衰退したよって其れに取って代わる“学会票”を手に入れ、TPPの締結に邪魔に成る農協を解体しよった訳ですやろねェ。
まぁ、政界は一寸先は闇 て云いますよって、用済みに成ったらいとも簡単に捨て去りますねんナァ。 エゲツナイなぁ 合掌!
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Re: 農協改革 ( No.2 ) |
- 日時: 2015/01/15 19:55
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:VyNFv5wc
- 贅六さん
前置きが長くて申し訳ありません。
昔から日本の農業を考えるばあい、農協という組織を根本的に変えねばならないと思っていました。
具体的には言及していなかったのですが、これを機会にと思い。基本データを調べてみました。
思ったよりも複雑怪奇で、どこから手をつければ良いか分かりませんね。
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農協の実態 ( No.3 ) |
- 日時: 2018/04/04 12:07
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:xFycUOM.
- 別スレッドで農協の話しが出てきました。
随分と以前になりますが、農協の事について取り上げたスレッドがあります。 日本貧民党さんが言われている様に、自民党とつながった農協が我が国の農業発展を阻害してきたことを言ってみます。
ところで農協設立の経緯を見てみましょう。
江戸以前は別ですが、明治以来、米の流通は仲買業者が生産者から買い付け、それを市場に出すと言うやり方でした。 しかしながら、此れでは仲買業者の思惑によって、米はあっても値上がりの為に売り渋ると言うことも出てきました。 1918年に起きた米騒動などが代表されます。 戦争中の一時期は、配給制度を取っていた時期もあります。
また戦前から、中央卸売市場を設けて仲介業者の手数料の制限をしようとした動きもあり戦後(昭和23年)になって実現しました。 これば主食である米の流通を万遍なく行う為の施策です。
戦後直後の日本は食糧難の時代で,農家がコメを高い値段で売ってヤミ市場に流してしまうと,貧乏な人はコメが入手できなくて食べられなくなる。政府は農家からコメを集荷する必要に迫られた。 戦前には,全農家を加入させて,農業,農村のほぼすべての事業,農産物の集荷から金融までを,2つの大きな流れでおこなう系統農会と産業組合があった。戦時統制経済のもとで1943年(昭和18)に,農業団体法によって両者が統合されて,農業会が結成された。
これが農協の発足の経緯です。
その後の、我が国の米の流通は、最近でこそ制約を解かれましたが、従来は次の様なものであり、未だにこの流れが主流です。
>生産者(農家) → 農協(JA) → (コメ価格センター) → 卸売業者 → 小売業者(スーパーなど) → 消費者
確かに生産者個別に販売ルートを持つことは大変ですし都市部へ流通の為には仲介業者が無ければできません。 農協の設立の趣旨も納得できます。
しかしながら、我が国の米の生産も十分に出来るようになり、農協設立の意味は薄らいできました。 しかしながら、豊かになった農協は、自らの利益の為に動き出す結果となりました。 次に示すように、上の流通の流れの中で、農協は少なくない手数料を取っています。 なを、かつ政府からの農業に関する助成金を受ける層元締めとして助成金を自由に使ってきました。
それを利用してトップの記事に書いたように、いろいろな事業を展開しひたすら増収増益を目指す団体になりました。 それも、悪いことは無いとしても、本来の農家の発展に寄与する姿勢は柔弱なものとなり、それ故に、政府による年々の補助金は5兆円を超えています。
過去50年間で見れば、100兆円は優に超えているでしょう。 これだけの金を使いながら農家は基本的な次元での恩恵は受けていません。
ここで農協を通した米価を見てみます。 平生28年度のアキタコマチで検証します(単位は1俵60sです)
農家(12300円)→農協(12300+3200円)→卸売業者(15500+α )→小売り(15500+α+β)→消費者(22600)
私の場合近所の農家から直接買っています。米の種類は違うのでアキタコマチと同様にできませんが。
農家(18000円)→私(18000)
最近は
農家→卸売業者→小売り→消費者 (≒14000)→(14000+α)→(14000+α+β)→消費者(20000)
農家→小売り(スーパー等)→消費者 (≒14000)→(14000+α)→消費者(20000)
などのルートがある様です。 どの道、農協は邪魔なのです。
農家から直接消費者へと言う訳には行かないでしょうが、農協のシステムは、既得権益を代表するもので、消費者に渡る金額はそんなに変わらないので、結局は自分たち仲介業者の為に農家を圧迫することになっています。
米に関わらず、多くの農家が農協へは出したくないと言っています。 おそらく、農家への補助金の申請も農協を窓口にしなけらばならなくなっているのでしょう。
農協は、もはや農家に巣食う寄生虫の様なものの成り下がっているのです。
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