Re: 当代世間裏算用 ( No.111 ) |
- 日時: 2009/11/24 18:56
- 名前: 満天下有人
- 「地球裏観察人さん投稿NO。107へのレス」A
・・・それ以上にG7がG20に拡大されて、増加国には中国、ロシア、ブラジル、アフリカの一部も加わっておりますから、貧困国への食糧問題も俎板の上に上ってくるでしょう・・・特に中国が中心になってやるでしょう、中国自身が食糧輸入国に転じどこかで量産せねばなりません・・・
その場所はアフリカであると睨んでおります・・・というのも、3年前?に胡錦涛が主席に温家宝が首相になったとき、ご両人は熱心にアフリカを回り、IMF、世銀とは別の方式でアフリカ諸国を支援する戦略に出ておりました・・・つまりアフリカ天然資源とのバーターで日常生活品を格安で輸出するというものです・・・その後アフリカ会議が北京で開催され、最近の国連でもアフリカは中国をよいしょしている場面が散見されますし、アフリカ会議議長などアメリカの前で、中国はありがたいと絶賛(笑)・・・
・・・<何故アメリカの大統領が平和の勲章をもらったのかぁ?IMFの裏があるように見えてしかたありません・・・>・・・これはIMFというよりも米外交評議会(ロックフエラー)の策動だと推測しております、ノーベル選考委員会が積極的に動いたのではなく・・・
・・・その裏にはアメリカ外交戦略で、国内にはこびるユダヤ圧力団体=イスラエルに、国内経済が滅茶苦茶になったアメリカもさすがに、手を焼き始めたからではないか、彼らの手にかかると大統領など一発でクビを落とされますからね・・・つまり対イラン強硬路線を抑え、間接的にイラン攻撃を望むイスラエルに歯止めをかけるためには、先にアメリカ大統領にノーベル平和賞を与えておけ、さすればアメリカもイラン強硬路線が取れなくなる・・・
ノーベル賞選考委員5名のうち3名はオバマに授与することに反対、それでも受賞したということは、米外交評議会経由ホワイトハウススタッフの相当の圧力があった、それはこんな国内状況で加えてアフガンは泥沼だし、そこにイランとの緊張関係が解けていない・・・こう推論すると辻褄が合ってきます・・・
・・・も一つイスラエル強硬路線を崩す兆候がロシアから出ています・・・どういうことかと言うと、ユダヤ民族がウン千年のデイアスポラ・流浪の民となり第二次大戦終了時に今のイスラエルに建国することを国連に認めさせた・・・ いわゆるシオニスト運動ですね・・・ところがこのシオニストとは実は神が選民としたユダ民族ではないと、アーサーケストラーという真のユダ民族であることを自負する人が「ユダヤ第13支部」という著書で現在のイスラエル人たちをニセダビデの子孫であるとして攻撃しました・・・
・・・その論拠は、4世紀に遡りますが、カスピ海周辺に居住していたカザール(ハザール)人、蒙古から襲来したフン族が滅亡すると勢力を増し、カザール帝国を創ります・・・
人種的にはトルコ系白人のようですが、8世紀に入り突如ユダヤ教を国教にしました、どうもトルコとロシア皇帝の狭間に落ち込んでロシアから、トルコとロシアのどちらに付くのかと攻められてカザールは、中立を証明する方法としてイスラム教もロシア正教も選択せずユダヤ教を選択することで中立を守ったようです・・・
このユダヤ教に改宗したカザール人が自国崩壊後にドイツやロシアに流浪の民として流れて行き、自称ユダヤ民族であると・・・これをアシュケナージ系ユダヤ人と称されています、とにかく商才にたけていたのが特徴であると言われています・・・
一方、真のダビデの子孫とされるユダ民族はスペインに逃れ、上記アシュケナージとは別にマラーノと称されていますが、スペインがイスラム教支配からローマカトリック教へ戻ろうという所謂レコンキスタ運動によって、マラーノもまた流浪の民となる・・・
第二次大戦後建国されたイスラエル人口の90%は、マラーノでなくカザール帝国がユダヤ教に改宗したアシュケナージ人であると言うのです・・・
・・・話を元に戻して現イスラエル強行路線を崩そうとするロシアが,何をもってイスラエルを崩そうとしているのか・・・ロシアユダヤ人協会のプーチン派が現在のイスラエルはユダヤ人国家ではないと言い出して、その証拠としてアシュケナージの発祥の地カザール帝国が存在したことを遺跡発掘によって証明し始めました・・・一部遺跡が発掘されているようですが、もし史実として現イスラエルを建国したアシュケナージたちは、我らはダビデの末裔でありカナンの地に建国したことに正当性があり、かつ我々ダビデの子孫を葬り去ろうとするイランとは永久に対峙するという論理は、根元から崩れてしまします・・・
・・・ロシアは中国とは必ずしも一致しているわけでもない、中国に接近するアメリカが緩和剤になっているメリットもある・・・ロシアはイランとはケンカしているわけでもなく、アメリカが対イラン強行姿勢を取り下げてくれれば良い・・・米ロ共通のお荷物はイスラエルになりつつある・・・アメリカ大統領にはノーベル平和賞をあたえ米国内のユダヤ協会に強い文句を言わせないようにしておき、一方ロシアは現イスラエル人はユダ民族ではないということを遺跡発掘を通じてイスラエルを押さえ込むことで、中露の緩和剤に利用する・・・
・・・まあ、このような構図がオバマノーベル平和賞受賞の真意ではないか・・・アメリカもそろそろパレスチナ問題に片をつけたいでしょうし・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.112 ) |
- 日時: 2009/11/25 10:11
- 名前: sharinchi
- 満天下有人さん
<・・・私は逆に、抜本的に新たな生産関係を模索すべしという立場です・・・国家に支援させかつ,国家は介入させない方法がないものかと・・・。>
上の方法について言及しています。
つまり、人間本質の一部である「利己心」など宗教かあるいは教育により長い時間をかけて抑制すべき点であり政策上は在りのままにまかせて、 “労働の売買禁止(民主化の次なるステップ)”による生産関係、つまり、働く人=個々人が主役となる関係です。 国家はそれを支援し、それに反するそれまでの資本家などの行動(例えば、国外に生産の場を移す)ことなど国内の労働者の需要を失くす事柄を抑制するのです。 更に、すべての働く場にも民主主義を導入する(働く人間一人一人が主役=主権在民)。
この概念が「唯物民主主義」の概念です。
http://www.geocities.jp/siharima
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Re: 当代世間裏算用 ( No.113 ) |
- 日時: 2009/11/25 19:28
- 名前: 満天下有人
- 「sharinchさん投稿NO。112へのレス」
<“労働の売買禁止(民主化の次なるステップ)”による生産関係、つまり、働く人=個々人が主役となる関係です。>・・・
・・・個々人の平等な連合体・アソシアシオンの考えですね・・・この「連合体」には、連合であるが故に個々人の利己心は極力制御されるという要素が自然に含まれて来ると思います・・・連合的な自主管理をやらねばならなくなりますから・・・
・・・いずれにしても生産の海外移転、これに対抗する措置が政策的に必要だということは分かります・・・鎖国できないなら国内労働価値の保護はどうしても必要でしょう、資本はそんなことは知ったこっちゃないという運動体ですから・・・これが底辺に向かう競争を生み出してしまう・・・
・・・世界が国家を無くして一つの世界と言う理想的なコンセンサスを持って垣根を取り払おうというなら、同時に空洞化する部分についても世界は責任を持つべきですが、現実は資本の論理によって国家無き状況を生み出しているのですからね、国など必要とせず、しかし何かあると補助を求め出しますから、勝手なものです・・・
・・・未来産業を取上げ、それを実験台としてアソシアシオン的な生産をやって見れば良いとおもうのですが・・・外に出て行く向きには、どうぞお好きなように・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.114 ) |
- 日時: 2009/11/26 09:52
- 名前: sharinchi
<・・・個々人の平等な連合体・アソシアシオンの考えですね・・・この「連合体」には、連合であるが故に個々人の利己心は極力制御されるという要素が自然に含まれて来ると思います・・・連合的な自主管理をやらねばならなくなりますから・・・>
上述の連合体・アソシアシオンについて知りませんので、資料の在り処をお教えいただければ幸いです。
投稿NO.112で、「労働の売買禁止」は「労働力の売買禁止」の誤りですので、ここで訂正致します。
そして、そのことにより働く個々人が主役になりますが、従来の組合とは大きく違います。 つまり、総合援助というより、個々人間の競争原理が労働種への偏りを是正します。即ち、働きの悪い人はより作業環境の悪い職場で働かざるを得なくなり、能力のある人は職種のみならず収入も満足を得られるようになります。
従って、かってのソ連において見られた共産主義体制とは大きく異なります。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.115 ) |
- 日時: 2009/11/26 15:38
- 名前: 満天下有人
- 「sharinchさん投稿NO.114へのレス」
・・・アソシアシオンの概念を理解するには、「アソシアシオンで読み解くフランス史」や、「フランス地域民主主義の政治論」など多々ありますが、フランス社会の発展を参考にされるのが良ろしいかと思います、何かヒントが見つかるのでは・・・
・・・ただし、19世紀半ばの農村を中心に考えられたもので、でもフランス初期の社会主義がマルクスと違う発想で何を理想としていたかは、あなたの唯物民主主義の参考になるのでは・・・マルクスの概念底流にもアソシアシオンが感じられますが、ご存知の通り彼の場合はそれを超えて史的唯物観に到達し、階級闘争でしか資本の本能を根こそぎ取り除くことは出来ないという思想に発展・・・
・・・先にパレート最適論で、パレートは数学者から経済学に入った切っ掛けは均衡論の元祖ワルラスとの出会いだったと紹介しました・・・このワルラスも協同組合論を展開し実践したようですが、それは組合というより個々人の「結合」組織的なものの中で、資本と労働の一体化というようなものを構想していたと思われます・・・資本主が単独で生産販売などを行なえば、剰余価値の蓄積に励むだけになる・・・
具体的には組合員労働者がアソシアシオンの金庫に少しずつ貯蓄して行き、それを資本に組み入れて資本と労働の一体化を図るというものですが、まあ19世紀の経済のパイが小さい頃は、それでも間に合ったかも知れません、現代は様相がかなり違いますから、そんなかったるいことでは追いつきません・・・
そこで私は、そのような形を促進するにはどうしても政府の支援が初期段階では欠かせないと思う次第(ただし前提として政府に国の形を根本的に変えるという意志があっての話)・・・現在でも労働組合による持株制度もありますが、それは資本と労働の一体化という理念からではなく、要するに資本主義を前提にした不労所得願望であり、資本と労働の一体化を望むというようなものではありませんしね・・・第一、組合というそのものが資本の側からすれば、全員参加型の経営を望んでいるわけではなく代議員の参加に限定し、かつ組合側もそれを是認しているわけですからね・・・
労働の能力格差による職種配置とか、アソシアシオンの概念はあくまで資本と労働の一体化を図る理念ですから、そこまでは考えていなかったと思います、あくまで生産関係の大枠としての理念でしたから・・・
・・・個々人が結合する場合でも、利己心を先ず捨象し個々人の理念をどこまで共通なものとして抽出し結合させ得るか、そこが「唯物民主主義」の要になって来ますね・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.116 ) |
- 日時: 2009/11/26 18:32
- 名前: 満天下有人
- 「防衛費仕訳は終ったのか」
・・・昨日、平和のピアニストを自称される関西のピアニストさんからメールが届き、ミサイル防衛網MDの一環としてしてのPAC3について触れておられた・・・
・・・岡田外務大臣が閣議で、防衛賞要求の連発式小型ミサイルPAC3の北海道、青森、沖縄などへの追加配備計画944億円について、難色を示したという・・・
この製造元はブッシュ政権時代のチエイニー米副大統領や国防長官を務めたラムズフエルドなどが関係していた米軍事産業第5位、年間利益約2兆円を誇る軍事産業レイセオンである・・・地震起動装置まで開発していると言われるこのレイセオンから、小泉時代の防衛省はポンコツまで買い入れていた・・・
・・・3年前だったか、それを嗅ぎ付けた某新聞社の記者が、富士裾野演習場でPAC3の実践訓練を行なっていた隊長に、命中率はいかがですかと質問したところ隊長は、我々は与えられた武器で戦うだけですと言葉を濁していたけど、ポンコツを押し付けられている実態は多々あるだろう・・・
オバマ大統領はポーランドにおけるミサイル防衛システムMDの構築を撤回した、我が防衛省は一体、ミサイル戦がわが国でどういう経緯で発生すると想定しているのか、根本問題はそこにあるのではないか・・・
クラスター爆弾の保有にしてもしかり、その爆弾使用禁止の国際条約に賛同しながら一方で米軍事産業の言いなりになって来た、沖縄普天間基地移転問題にしてしかり・・・
・・・PAC3などに944億円もムダ使いする根拠を、納得行くように明確に説明を求める必要がある・・・それが期待できないなら、バッサリ予算をカットすべし・・・しかしまあ、仕訳作業を見ているとここまでわが国はドロボウ国家、ドロボウされる国家になっていたのかと思うと、背筋が冷たくなる・・・何が高齢化で社会保障費が足りないと言うのだ、どのツラ下げてモノ云っているのか・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.117 ) |
- 日時: 2009/11/27 15:19
- 名前: 満天下有人
- 「防衛費仕訳は終ったのか」A
・・・平和のピアニスト・セバちゃんの訴え、PAC3追加配備944兆円の扱いについては見直し項目に入れられて、最終的に閣僚委員会、国家戦略室の判断を待つことになった・・・
武器そのものの経費も、国家としての防衛大綱構築の中で判断するというものだが、日米同盟沖縄基地問題も絡んでいるから、アメリカを刺激する項目は先送りということだ・・・
・・・辺野古への基地移転事業もそうであろうが、PAC3についても既に契約が交わされており一方的破棄は相手を刺激する・・・自公政権の尻拭いは大変だ、遡れば敗戦というところまで遡ってしまう問題であり、基地従業員の給与問題もそこに含まれてしまう・・・沖縄戦でも軍が民間人を見捨てるような行動が多々あったし、現地感情問題もある・・・
周辺サービス関連従業員も含めるとわが国米軍基地に従事する労働者は、全国で約2万5千人・・・このうち70%が沖縄に集中、その基準が国家公務員給与に準じているのはおかしいという仕訳人の意見が出されていたようだが、問題は21世紀に入って果たして米軍沖縄駐留が必須事項なのか、そこを詰めないと仕訳だけで片付けるのは難しかろう・・・
・・・防衛費仕訳で廃止されたのは、自衛官の実員増加要求だけである、これは国際貢献の一環としてアフガン支援に増員を要するという理由付けから出されていたものだが、国としては民生支援で行くと立場を明確にしたのだから、増員の根拠は無くなるから、廃止で正解・・・
・・・しかしPAC3追加配備944億円など、これもバッサリ削ってもさほど影響は無いと思えるのだがなあ・・・額が大きすぎる・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.119 ) |
- 日時: 2009/11/28 09:33
- 名前: 満天下有人
- 「地球裏観察人さん投稿NO。118へのレス」
「地震起爆装置は既に動いている」@
・・・地震装置はブッシュ政権時代に、とっくに動き始めておりましたね、地理的な地震ではなくドルによる地震です・・・
・・・昨日、ドバイデフオルトも重なって円は84円台をつけました・・・マスコミも世間も「円高」という用語しか使いませんが、ま、こちらから見るとそういうことになるのですが、この用語の強調は事の本質を歪め、一般に何がほんとなのか、本質の正しい理解をしにくくしてしまいますね・・・
「ドル安」という言葉を使うべきで、その用語を先ず全面に出すべきだと思います、円高という言葉を使うからすぐに輸出企業の悲鳴が聞こえるという、構造の一部にしか目が向かず、為替介入はやらないのかという短略化された発想でしか事態を把握しない・・・
・・・そもそもドル安がサブプライムローンの破綻によるとしか世間の目は向いていませんが、それは切っ掛けではありますが、そうではなく長期にわたる米世界戦略の破綻という目で捉えるべきだと思います・・・根底に積み上がってしまい構造化した米財政赤字が、自然なる結果を招いてしまい、世界をいよいよ大地震に巻き込む様相になって来たということでしょう・・・
先月10月に米財務省が発表した09年度財政赤字は遂に史上初の1兆ドルを超えて1兆4千億ドル・約130兆円に達しました・・・ピンと来ない向きにはどういう数字かというと、これ前年度の3倍の赤字なのです・・・
当然のことですね、経済破綻で税収が一気に落ち込み(収入不足)オバマ政権は緊急対策として金融救済や雇用対策などのために約100兆円の財政出動(支出増加)をやったのですから、3倍の赤字になっても不思議ではない・・・
目先のことは少し横において、米貿易収支の赤字も無視できませんが米財政赤字の最も大きな原因は総支出に占める軍事費約50兆円ですね・・・*ペネガンと軍事産業の癒着が米財政の相当な部分を食い漁って来たということです・・・
(*ペネガン:ピンと来ない向きへの説明を・・・英単語で真ん中にNが入ると米英語発音上ではNの発音を省略してしまう、これは米国防省ペンタゴンのNを省略して発音すると、ペネガンと聞こえる訳です)・・・
・・・米経済がこのままで推移すると、恐らく毎年150〜180兆円の途方も無い赤字が累積されて行くでしょう・・・ちなみに米経済のパイ・GDPは約1500兆円ですから毎年GDPの約10%が赤字として累積されて行きます・・・ 何?、そんなの大したことじゃない、わが国を見よ、既にGDPの倍の借金がありそれでも変な地震は起っていないじゃないか、と・・・
・・・ところが米国の場合は仕組みが全く違うのです・・・わが国の場合、赤字国債を外国に引き受けてもらっていません、何とか国内で金利操作と円供給でごまかせる、と云っても限界は当然生じて来ますが、米国の場合は国債発行残高約800兆円の3割は外国に引き受けてもらっていますから(中国トップ,2位日本)怖くなった外国は米国債に不安を感じ初めて、中国などは売りに転じております・・・これが世界他の通貨の不安感を加速しドル安を加速して行くというマイナスのスパイラルを生じさせている・・・
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Re: 当代世間裏算用 ( No.120 ) |
- 日時: 2009/11/28 09:42
- 名前: 満天下有人
「地球裏観察人さん投稿NO。118へのレス」
「地震起爆装置は既に動いている」A
・・・ではドルに対する中国元は、ドル売りによって一気に元高になるかと言えばそうはならない・・・何故かと言いますと元はドルに対し「変動管理制度」の通貨政策を取っているからです、完全に市場為替価格に連動させずに、一定の範囲、変動幅を決めて、これこれ以上に元が高くなるとそれ以上に元を高くしない上限を決めているのです・・・云って見れば「ドルペッグ制」を敷いて、自国貿易収支を守っているのです・・・わが国はそうではありませんね、逆に小泉内閣では、崩れて行くドル支えのために、価値が下がる米国債買いを更に40兆円も積み増して、現在では100兆円もあります・・・
・・・その100兆円は目下60兆円の値打ちに下がっているはずで、これからまだまだ目減りして行くでしょう、それは毎年150兆円もの赤字累積が予想されて、最悪苦し紛れに米国がドル切り下げをやると紙切れに近づいて行きます・・・
2年前の夏にエリーゼさんの依頼で,現在仕訳作業の座長をやっている当時まだ野党だった枝野議員のミーテイングに参加して外貨準備高の扱いについて質疑をやったことがありました・・・
当時円はまだ120円くらいでした、いずれドルは傾向的に下がって行くことは(円高)米財政状況からして目に見えているのに何故売らないのか、と、国内財政赤字にかなりの助けになるのに、と・・・答えは外貨準備高は通貨変動に備えておくもので滅多やたらにいじくるものではないというものでした・・・
これ変な答えでしたね・・・正に将来の“変動に備えるもの”であるなら、変動が予測される時にこそ使うべき性格のものであって、わが国は一事が万事、起らないと何もしないのですね・・・ も一つ不思議に思われることは、日本だって政権交代もあって経済政策の柱が見えにくいから株式市場が下落している、どこも下落はしておりますが、お膝元のNYに比べても日本の下落が一番目立ちます・・・
なのに何故円高なのか・・・ここにも「円高」と捉えるから話が分かりにくくなっている現象が見られます、ドル安と考えれば良くわかります・・・それでも日本経済とて出口が見えない状況でおまけに過大な借金を抱えているのに、その懸念は最も下落が激しい日経平均の動きには出ておりますが、何故為替だけが・・・
・・・それはこういうことなのです・・・通貨市場というものは先ず通貨売買の相手通貨があります、ドルにせよユーロにせよ不安のある通貨をはずしどこか他の通貨に乗り換えておこうと動きます・・・究極の状態に追い込まれた場合、何を基準に先ず動くか・・・
その国が持っている他の国への「債権残高」が一つの指標になって来ます・・・わが国の「外貨準備高」は先に申しましたように約1兆ドル100兆円です、今では多分60兆円に目減りしておりますが、これはほとんどが米国債です・・・その他に「対外資産負債残高」があります、これは米国債も含んでおりますが、その他の諸外国への債権も含めると、差引き正味債権は約2兆ドル約200兆円になっております・・・
通貨市場は事態が悪化してくると、この正味債権残高の多寡を安心感の指標にして来ます・・・ドル売り、円に対するユーロ売りの逃避先として円に目を付け始めたということです・・・ドルは全通貨に対しドル安です、ではユーロなどは円と同じレベルでユーロ高かと言うとそうではありません・・・円に対してはユーロ安が始まっています、円に対するユーロ売りの現象ですね・・・
・・・どこまでドル安が続くのか、恐らくドル切り下げまで続くでしょう、これはもう為替介入などでは一過性の焼け石に水になってしまう・・・
FRBバーナンキ議長もドル安容認、追ってオバマ大統領は米国の輸出力強化はアジア経済の成長にも貢献できると先日のASEAN会議で声明しておりました・・・米国の輸出力強化・ドル安容認ですね・・・しかし良く考えて見ると、諸国に役立つ米国の輸出に何がありましょう・・・ミサイルですか(笑)、食糧ですか、食糧はどこの国でも自国農業強化策を取り始めているし・・・ドルによる投資?これはもう信認が落ちて来たドルでは世界のどこもノサンキューと言い出すでしょう、現にG20では新たな通貨システムの構築が叫ばれているし・・・
恐らく世界主要通貨の切り下げ合戦開始も視野に入って来た様相です・・・ 為替介入よりも、一旦為替固定相場制でもやらないと手がなくなるのではと思いますね・・・
・・・わが国では政権が交代しました、難題が多くてやっと仕訳作業で1.6兆円は出てきました・・・でも国民は政権交代による生活現場での果実をまだ実感していない、それほどに、これまでの施政の有り方の転換は困難を極めているということになるのだが、市場は待ってはくれない、1.6兆円のムダ排除も大事ですが市場による株式下落、それよりもデカイのはドル安でみすみす何十兆円も消えて行く、これの対処も平行してやらないと、とんでもないことになる悪い予感が消えません・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.122 ) |
- 日時: 2009/11/28 13:51
- 名前: 満天下有人
- ・・・何、ゴールドマンサックスとて、名前にあるようにゴールドを密かに買っているのでは(笑)・・・そもそもゴールドマンサックスがここまで大きくなれたのは、ロスチャイルドの「金の間」への入室を許可されて、欧州での地磐を築くことが出来たからです・・・
途中からロックフエラー派になって、大株主としてFRBにせっせとドルを印刷させたわけですが、このユダヤ金融資本をFRB株主から追い出さない限りFRBの体質は変わらない、変わらずに今までと同じようにドル紙幣操作で世界席捲を続けようとしていますね・・・昔、米国は金保有禁止令まで出して、ドル紙幣派のユダヤ大金融資本を擁護したこともありました・・・
・・・先日TVで見ましたけど、スイスチューリヒの金の延べ棒加工場、世界の注文に応じきれないほどに受注・・・銀座の貴金属店で延べ棒を売っている店には一昨日、店長がシャッターを上げたら既に20人くらいのお客がジッと店が開くのを待ち構えていた(笑)・・・
・・・もう一昨年前に、いずれ金は$1000と言いましたが、今や$1200ですか・・・金歯の方は、そろそろ売ってもいいかもね(笑)・・・
ま、冗談は抜きにしてもサンプロのタワラなど、TV局から年間出演料カットの申し出がされているみたいですよ・・・まあ的はずれな腰ぎんちゃくを、最後まで務めたいのでしょうが・・・。いまだに鳩山政治資金問題をトップに据えておりますが、ま、首相オッカさんも相続税逃れと疑われても仕方がないまずいことをやったことには違いはありませんけど、こと政治資金問題だけに絞って言うなら、なにも見返り期待の業者から黒いカネを受け取ったわけでもあるまいし、要するに政治資金記載上の事務的な問題ですよね・・・
・・・ひょっとして弟邦夫氏が、かあちゃん、アニキだけを可愛がってオラへの分け前が少ない・・・そんなダダコネから問題が発覚したのかなぁ?・・・これは冗談です(大爆)。
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