Re: 当代世間裏算用 ( No.97 ) |
- 日時: 2009/11/23 09:47
- 名前: 天の橋立の愚痴人間
- 役立ちの住人 さん、
この問題について視点を変えて考えるのもよいと思い「雇用創出」スレッドを立ち上げてみました。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.98 ) |
- 日時: 2009/11/23 13:56
- 名前: 満天下有人
- 天橋立さん投稿NO。95へのレス」
・・・確かに最初の1年で行政システムのウミを摘出し、行政を掌握してその後は世直し戦略を早く発動しないと、マスコミが鳩山デフレなどと批判を強め出しておりますからね・・・民衆はすぐにプロパガンダに乗りますから・・・
菅さんもやっと戦略人材を整えたとは言うものの、顔ぶれを見ると・・・ 杉本宣文:元国民金融公庫広報室長 梶山恵司:元富士通総研主任研究員 あと数名の民間人や財務、文科、国交省、内閣府職員5名の計10名・・・
・・・どうも天下国家の基本を変えるという提言が出きる大きな人材は見当たりません・・・小型でも良いから角栄的な大胆な戦略を生み出すにはほど遠い陣容です・・・角栄の列島改造論の向こうを張る「ニッポン列島再生論」くらいの文脈で国家戦略を考えるべしでしょう・・・基本理念の枝葉として膨大な問題、官僚システム、公共事業問題、財政問題、通貨発行問題、税体系問題、国際関係問題等々、基本理念に立って対処しない限り、何だか簿記帳簿の仕訳間違いの修正だけに終ってしまうような・・・千載一遇のチャンスを潰して欲しくないですね・・・
・・・仰るとおり、消費する容量を小さいままに放置すれば経済面が上を向くはずがないし、加えて、消費もできない層が増加していることとは別に、消費したい財はもう余り無い・・・そこから次世代の成長の軸をどこに置くべきかという形は自ずから見えている・・・北欧の社会制度のこともスレッドのあちこちで再見されますが、これがわが国では盛り上がって来ません・・・
・・・やはり現状の社会関係の中で、満足度の多寡の是正があれば良しとし、社会構造の転換までは求めていないようですね、わが国では・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.99 ) |
- 日時: 2009/11/23 14:06
- 名前: 満天下有人
- 「天橋立さん投稿NO.95へのレス」
<余りにも資本主義経済の虜になっているのではないか>・・・ここに大きな原因があるように思います・・・
・・・市場原理主義にしても何にしても、用語の問題ではなくその背後にある思想、政府不要論につながる新自由主義では、人間社会は魑魅魍魎のルツボに嵌って行くだけでしょう・・・本能を別方向に束ねることは出来ないでしょう、規制不要論が今日の状態を招いた、一体それでもってどれほど世界は賢くなったのか、逆に破綻に追い込んでいる現状があります・・・
ハイエクが指摘した人間には理性が無いから、ほっといて垣根の無い自由な状態に放置しておけば自然に均衡が取れる、それが逆にいかに人間そのものが創っている社会を破綻に追い込んでいるか、議論するまでもなく現実が証明していることでしょう・・・ある意味、人間本能が資本の本能に具現化され、それに身を任せている構造が、21世紀になって遂に噴出した、そしてその下部構造の認識がないままに未来が語られる・・・
・・・新古典派経済学批判で、経済学だけでは解明できないものがあるとして社会学に脱皮したパーレートの理論のほんのさわりの部分だけを紹介しました・・・参考までに彼の社会構造の分析を紹介しますと・・・(今日でもその構造は変わっていないので)・・・大きく括りますと、社会システム論とエリート周流論から構成されております・・・
「社会システム論」の要素: @人間本能:彼の論の翻訳では「残基」という言葉に訳されておりますが、意味が分かりにくいので勝手に本能と言い換えます・・・理性で制御できない本能のことを云っているようです・・・ある意味で利己心と言っても良い、ハイエクが言う理性無き本能ともつながります・・・
A利益:@が、経済行為に具体化されたものである・・・
B派生体:@を正当化、論理化する概念であり、いわば人間本能の表現である・・
C異質性:@の現れ方はそれぞれに異なった形で現れる、それはそれぞれの階級、階層、職種によって違う形で現れる・・・
社会はこの4つの要素の相互関係の統一体である・・・それを統一するのが↓
「エリート(周流)論」 簡単に言うと統治者が必要だと言うわけです、それも新たなエリートによって社会は脱皮して行くものだ、と・・・政権交代もその一つの表れかも知れません・・・
・・・要するに彼の論の最初の機軸は、A層とB層の満足度は、どちらかが満足度を下げることにより他方の満足度を上げるところに均衡点があるはずであり、自由な行動によってそれは均衡してくるはずだ、というものですが、どうもそれだけでは社会はうまく機能しないと思い始めて、エリートによる統治論に変わって言ったようですが、現実にはエリートの一種である資本の本能の具現者によって、それも自由と言う名に隠された支配という手段を通じて、A層の満足度を中心に社会が成り立ってきた、そのように言えると思います・・・
・・・昨今の世界規模でのB層の不満足度の噴出は、満足度の均衡点を求める動きであるかも知れません・・・しかし已然としてA層の満足度を中心にして 均衡を考えているだけでは、同じことの繰り返しが地球を覆うだけでしょう・・・ 人間全体の生存と言う最も基本的な価値基準は、資本の本能価値基準によってしか満たされ得ないものなのか、それに対置できる考えは何か、これ以上の新たな消費物資を求めなくなって来た人類の動向からしても、基本消費財の循環の中で、それも環境を考慮した改良消費財とそれに伴う波及効果の中で、社会関係を維持できれば、それで良いと思うのです・・・結局のところ、環境問題も人間に対する大きな福祉と考えれば、資本の再生産でなく生活の再生産を可能にする福祉共生社会と言うキイワードに行き着いてしまう・・・
・・・そこを邪魔する要因は勿論排除して行かねばなりません。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.100 ) |
- 日時: 2009/11/23 15:07
- 名前: 天の橋立の愚痴人間
- 素人経済学。
>・・・新古典派経済学批判で、経済学だけでは解明できないものがあるとして社会学に脱皮したパーレートの理論のほんのさわりの部分だけを紹介しました・・・参考までに彼の社会構造の分析を紹介しますと・・・(今日でもその構造は変わっていないので)・・・大きく括りますと、社会システム論とエリート周流論から構成されております・・・
パーレートの理論なるもの拝見しました(短い文章でこのように言うのもなんですが)、社会学の興隆が必要だと言ってきましたが、すでに彼のような学者もいるのですね。
ここで既成の経済学者が触れようとしない素人の経済学を述べてみます。
35年以上昔のことですが、ある小さな工務店の経営者から次のような話しを聞きました。 「工務店を大きくするのは馬鹿でもできる。他社より安い請負金額を提示すれば良いだけである」
確かに、当時はそんな状況でした。 要するに、彼が言いたいのはその工務店の営業エリアに合った適正規模というものがある、と言うことです。 そうして適性規模を判断して経営することこそが難しく、それが経営なのだということのようです。
その後、私は田舎に帰ったこともあり、彼が言っていたことを切実に体験することになりました。 何処も彼処も売上げを上げることに懸命で、従業員はどんどん増やし、営業攻勢をかけていました。
私は彼らを冷静に評価していました。 工務店の数はどんどん増えて行き、先発組は拡大をし続けてはいるが、将来とも需要が続くのであろうか、大きくなるのは良いことであるが、どの社も大きくなれる訳ではない。
大きくするならば全国ネットの企業まで、その先は世界ネットの企業まで登り詰める覚悟がなければいづれ頭打ちとなり悲惨な目にあうであろう。
それから二十数年、それらの企業の2/3は無くなったか、もしくは経営体質の比較的良かった企業は従業員を解雇し縮小を図って存続しています。
それでも事業の拡大に無理をせずに手堅くやってきた企業も中にはあります。 概ねの経営者は一旦事業を始めると、自分の企業の業績が拡大していなければ不安になるのでしょう。
それも自然の理でしょうが、経済とは、そう言うものであることを理解しなければならないと思います。
需要と供給とか言った範疇の論理が、無限に拡大して考えられるのでしょうか。 前途を悲観しすぎるのもどうかとは思うのですが、少なくとも今までの200年間と今後の100年とは様相が異なるものになるだろうくらいの算段が経済学にはないのでしょうか。
昨日の事ですか、経済の事を言っていたテレビで、我々はすでに豊富な生活用品を手にしている。 内需拡大と言って、庶民に何か買え、買えと言っても、庶民は無理して買う必要がないのである。
此処が問題なのです。 テレビ、電卓、電話などはすでに家族の数を上回るほどあります。下手をすれば自動車も家族の数うらい持っています。
住宅ローンの御蔭もあり多くの人が住宅を手に入れていますし、借家はすでに有り余っています。 衣類は納戸でカビが生えるくらい持っていて、食料は食べるよりも捨てる方が多いくらいです。
この様になってきた最大の根拠は、生産技術の発達なのです。 生産技術の発達は、価格を安価に誘導し、誰でも多くの商品を手に入れられるようになりました。
すでに先進諸国では、国内で必要な量の何倍もの生産力を持っています。 衣食住に関しては経済のパイは満杯なのです。 これに対して新しい製品開発が言われていますが、衣食住に関する商品が占めていたような量的な対応など出来るはずはありません。
それでも、今でも生産技術の開発、発達は止まらず、企業はそれを促しながら、実際には生産力(機械)に追い回される結果となっています。 業績を拡大して我が社のみが業界を制覇すると思い込んで、最後は破綻する競争に明け暮れているのです。
ビッグバンから宇宙は拡大を続けていると言う話は良く聞きます。 最近は宇宙の輪廻説なるものも囁かれているそうです。
よくは解りませんが、ビッグバン自身も繰り返し起きるものとすれば、輪廻の思想に近くなるのではないでしょうか。
経済でも、確かビッグバンなる言葉を使っていたようですが、宇宙科学が気付いたように、一方的な拡大が可能と考えるのは真理ではないと言う事に気がついて欲しいものです。
そうした認識に到達すれば、経済学も変ってくるのではないでしょうか。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.101 ) |
- 日時: 2009/11/23 18:30
- 名前: 満天下有人
「天橋立さん投稿NO.100へのレス」
・・・そうですか、35年以上昔の工務店の社長さん、なかなかいいことを言っておられたのですね・・・
私の現役真っ盛りの頃も、一種のパイの拡大・売上増大が企業競争の中心でした、単なる売上げ競争でなく実質利益を中心にすべきであると主張したら睨まれた時期もありました(笑)・・・全体のパイでなく1企業の売上げ拡大競争は自然に寡占状態を産んで行き、株式保有による支配強化現象も伴ない、昭和50年頃に独占禁止法が強化され、一時公正取引委員会による捜査が連日入ったこともありました・・・
ビッグバンなる言葉を最初に使ったのは英国・サッチャー首相であったと思いますが、確かに国営企業の民営化による効果は一時出ましたけど、市場自由主義によって外国資本が乱入し価格競争の激化で賃金低下が失業率を増加させて政権は終焉を向かえましたね・・・
その後ブレアが保護主義も取り入れて最低賃金も上げ、社会は安定を取り戻したのに、ブッシュに取り込まれてしまいイラク戦でかなり打撃を受けたようですが、イラク撤退に動いたのもかなり早かったと思います・・・わが国は逆に巨額の費用を払って、のめり込んで行くその寸前で小泉内閣が終わりました・・・
垣根無き国際競争は逆に価格低下競争をもたらし、購買力低下を伴なってデフレ現象を起こしてしまっている・・・これを理論的に予見した学者はほんの1、2名で、そもそもインフレ懸念論ばかりが経済学の中心を占めていましたから、資本競争がデフレをもたらすなどという概念は、ハナから無かった・・・これも経済学の怠慢と言えるでしょう・・・
日銀政策にしてもそうです、物価の番人という看板をかかげて、インフレだけを焦点においています、菅国家戦略担当相の日銀協力要請に対する白川総裁の曖昧姿勢は、多分巨大国債発行残高のことが脳裏にあってのことだと推定されますが、そもそもデフレに対する処方箋を持ち合わせていないからとも思えます・・・でも、デフレ状況への対処は金融当局というよりむしろ、国家が担うべき問題だと思います、これこれの戦略を実行するから通貨面で協力せよと言えば、金融当局はノーとは言えないはずです・・・
需要には限りが有り、当然供給側を縛るものですが、供給側は資本の本能=剰余価値の無限の蓄積を求め、それが需給バランスを崩してしまう、有り余る耐久消費財でもってパイの拡大が成されているという錯覚、食糧にしてもそうです、飽食でもって食糧不足とするはおかしな理屈です・・・
・・・ビッグバンはサッチャーだけでなくレーガンも同じ理屈に立っておりました・・・レーガンが支持したサプライサイド供給論、供給側を強化すれば消費はついて来るという、子供じみた理屈が世界を壊しました・・・アメリカ人は、それっ、供給に追いつくべしとして、膨大な家計借金に走って供給を支えたという構図です・・・
・・・宇宙のビッグバンは新たな惑星を産むこともあるのでしょうが、ブラックホールも同時に生じさせるのではなかったか?・・・小泉の「ぶっ壊してやる」との言葉が、既に懐かしくも思えるほど、時間の経過は早い・・・でもビッグバンで何が残ったのでしょう、破片で苦しむ人間が増えているだけのように見えます・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.104 ) |
- 日時: 2009/11/24 09:27
- 名前: sharinchi
- 満天下有人さん、天の橋立の愚痴人間さん おはようございます。
パーレートの理論を読ませていただきました。 その考慮の中でも結構ですが、資本の論理(資本による剰余価値増殖過程)の根源に目を向けずして社会均衡を計る(共生経済、修正資本主義などなど)ことについて議論しているように見えてしまいます。 社会システム論のとおりであれば、「利己心」のことなど考えるより、システムの変更、即ち歴史的民主化のステップに目を向けるときだと思いませんか???
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Re: 当代世間裏算用 ( No.105 ) |
- 日時: 2009/11/24 10:24
- 名前: 満天下有人
- 「地球裏観察人さん投稿NO.102へのレス」@
・・・モノは安ければ良いというだけでなく、安全性の問題とも一つは、輸入安価商人品に馴れてしまって長期間経過すると、日本人が持っていたキメ細かなモノ創り気質が失われて行くことも心配ですね・・・
・・・目を外に転じて貧困国問題、すぐに思い浮かぶのがアフリカのこと、国連を経由しての援助もさっぱり効果が無い、これはグローバリゼイションの波に乗った多国籍企業のやりたい放題の行為とIMF、世銀によるお金の出し方に問題があると言えましょう・・・
確かに貧困の子沢山で、国民自身の意識の向上があってしかるべしなのですが、いかんせん、政府がIMF、世銀、多国籍企業と結託しているから、教育水準など向上させる芽を逆に潰しているのですから・・・IMF、世銀は融資の条件として財政赤字の解消を厳しく求め、社会保障費は限りなく0になり、水とか公益事業まで民営化を求めてきました・・・
フイリピンでは融資の条件として政府から水道事業を切り離させて多国籍企業が民営化事業を請け負い採算が悪くなると水道の蛇口を閉めてしまったものだから、貧困層による水ドロボウが横行、ついには暴動が起こりましたね・・・
南米ボリビアでも同国水道事業を管理していた融資元である世銀が、水道料金を大幅に値上げ、ここでも暴動が起きました・・・
典型的な例では、2000年にアルゼンチンへの融資で、その条件として財政赤字53億ドルを翌年に41億ドルに減らすことを強制して、雇用対策費月額200ドルを160ドルに下げさせ、老齢年金も13%削減・・・失業者は全人口の20%に達し、遂に国民は怒り心頭に達して首都ブエノスアイレスを焼き尽くしてしまいましたね・・・憲兵に射殺された犠牲者は相当なもの・・・
アフリカでの典型例ではタンザニア・・・IMFと世銀が来てから国民一人当たりのGDPは309ドルから210ドルに低下、それまで無料だった学校教育費をIMFと世銀が有料化したものだから就学率80%が66%にまで低下、識字率も低下・・・エイズの拡大で病院経営が悪化していたので医療費も大幅値上げを実行させた・・・
アフリカ食糧問題ではかの悪名高き米モンサント社、遺伝子組換え種子GMOの人体影響への実験をこれまたアフリカで実行・・・市場主義を掲げて多国籍企業を先兵にやらせている実体は、かくの如しです・・・
インドでは綿花業者の悲鳴・・・これはアメリカが国内綿花栽培業者を保護するために補助金を出して輸出力を強化しているからで、綿花といえばインドだったのに自殺に追い込まれる農家が多いと言われています・・・
ほんとにブッシュたちがやってきたことは、ひどいものでした・・・WTOを使って各国関税を下げさせて自分とこは補助金で保護・・・おコメにしてもわが国へミニマムアクセスとして押し付けた輸入の強制、在庫が100万トンにも達し、まあ東南アジア助けならしょうがないかなと思っていたら、50%はアメリカのおコメでした・・・カビが生えてそれを販売していた業者が農水省と結託していた事件も、つい昨年のことでした・・・事件発覚の前にこれをフイリピンへの援助米として捌こうとしたが、アメリカに拒否されておりました・・・
アメリカのこのやり方、メキシコブタインフルエンザを起こした最大の養豚場の経営者もアメリカ畜産業者でした・・・コストダウンのために排水処理など何もせずに垂れ流し・・・これも北米自由貿易圏NAFTAによって犠牲になるのは低辺層で、工場労働の過酷さに耐えかねたメキシコ人脱走者は極秘に殺して、砂漠で400遺体が発見された事件もあります・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.106 ) |
- 日時: 2009/11/24 10:27
- 名前: 満天下有人
- [地球裏観察人さん投稿NO。100へのレス」A
アフリカ貧困問題の構造は、現地政府とIMF、世銀、巨大金融資本、多国籍企業の結託にありということでしょう、軍事産業しかりです・・・
・・・金融と軍事産業の結託は、スイスで行なわれていますね・・・守秘義務を厳守するから、そこに集まってくる連中から多額の利益を頂戴する・・・スイスは世界中の隠しカネと軍事産業ブローカーが集まって来る・・・ドイツの銀行なども、アフリカヘ武器輸出する商人にスイスで巨額融資をやっている・・・
それにアフリカ現地政府が乗る、政府反対派鎮圧のために・・・
・・・これはもう、現地が反グローバリズムに立ち上がらない限りどうしようもない・・・そのハシリはあります・・・南アで黒人弁護士たちがベンツ、GM、フオード、IBMをそれぞれの国に対し訴訟を起こし始めました・・・国民を弾圧する現地政府に肩入れして軍事装甲車を生産し、その装甲車で黒人集会を蹴散らして失業率を高めているというのが直接の訴状で、40兆円の損害賠償を求めています・・・それまで訴訟を受付なかったアメリカも昨年やっとNY地裁が、これらの企業が利益を得るために拷問、暗殺までやっていたとする証拠に信憑性があり、法廷で裁かれるべきとして訴状を受理しました・・・
・・・オバマ大統領が正義を掲げても現実のアメリカ内部での巨大勢力はヤワではありませんから、苦しい舵取りが続いている様子、何となく選挙当時の勢いに翳りも感じられます・・・後任はヒラリーで決まっているようです・・・
お人好しでの自由賛美、グローバリ賛美、市場自由主義の賛美・・・彼らの裏算用を知らずしてのそれは、甘い・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.109 ) |
- 日時: 2009/11/24 17:57
- 名前: 満天下有人
- 「sharinchさん投稿NO.104へのレス」
<資本の論理の根源に目を向けずして社会的均衡を計ることについて議論しているように見えてしまいます>・・・
・・・いえいえそうではありません、話が逆で、むしろ現体制下における均衡論は剰余価値の蓄積過程を隠すまやかし理論であると批判しておりますよ・・・次に剰余価値の蓄積過程は既に十分かっていることです・・・問題はそのような生産関係から脱却し、新たな社会関係を模索するとき、民衆の希求は果たしてどこにあるのか、ただ現体制を潰してしまうだけで事足れるのか、その先を考え用意しておかないと、くたびれ損の骨折りだけで終ってしまいます・・・
・・・人間の利己心が絡んで来ると、より広い範囲、社会学による社会構造の分析も参考にせねばと思い、いささか古い時代のパレート社会構成論を引き合いに出して見ました・・・彼の言う社会を構成する@利己心にはC異質性がある、階層、職種によって違うと分析しておりますね・・・
民衆の希求・・・つまりCに属する「利己心」は、どういうものか・・・単に均衡論が言うところの満足度の配分を変更すれば済むだけのものなのか・・・その満足度といえども、剰余価値蓄積の過程からすれば一時的なものであるということが分かった上での満足度を求めているものなのか・・・
・・・ここを良く認識しておかないと、急なシステム変更を求めても失敗に終ると思います・・・sharinchさんは、その変更を民主的手法、つまり唯物民主主義で行なうべしとの論ですが、これはヤフー時代にも指摘させて頂きましたが、それこそ逆に修正主義にとどまってしまうものである、と・・・なぜなら労働者も参画する生産関係はあくまで現体制に参画するという意味であったように記憶しておりますし、それは私的資本による剰余価値の分配の問題を求めているだけに思えるからです、つまりパレートが分析したCの、異質な形で現れる利己心を満足させるだけのものだからです・・・であるならむしろあなたの方が修正資本主義を唱えている印象を受け、ご指摘が矛盾して来ます・・・
・・・私は逆に、抜本的に新たな生産関係を模索すべしという立場です・・・国家に支援させかつ,国家は介入させない方法がないものかと・・・。
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Re: 当代世間裏算用 ( No.110 ) |
- 日時: 2009/11/24 18:47
- 名前: 満天下有人
- 「地球裏観察人さん投稿107へのレス」
・・・急成長を遂げていると言われ、だが格差が已然激しいインド・・・
ベビーシッターの子供をホームレスに貸し出し、一緒にモノ乞いさせる・・・ それと似た話で、インドのお乞食さんで盲目の者にはお布施を倍投げ入れるという風習もありますね、これに目をつけた裏社会の筋者が,貧民窟から子供を誘拐し目を潰して乞食をさせる・・・
・・・ムンバイ(旧ボンベイ)でのハイテク企業の成長は目を見張るものがあり、建設ラッシュも加わって所得も向上しつつあるようですが、いかんせん、貧民窟の惨状はいまだ改善されていない・・・
何しろ0という数字を発見した国ですから、ITなどに特化できる素質はあるのでしょうけど、ヒンヅー教によるカースト制度が是正されない限り、隣接パキスタンやイランとの紛争にムダなエネルギーも費やされ、この国もどちらかと言えば、上流階層はどんどん伸びるけど、お釈迦様の諦観・輪廻思想で低辺層は生きているのかも知れません・・・
・・・基本食糧にしても穀倉地帯であるパンジャブ地方ではヒマラヤ山脈からの水流が激減してインダス河下流に届く量は僅か・・・地下水頼りになって、それも汲み上げ過ぎて土壌が塩化し作物収穫量は年々減少、一方ガンジス河でも流域住民3億人が水にあえぎ始めています・・・
インダス河はお隣パキスタンとの水争いが絶えない・・・そのパキスタンも現在人口現在1.5億人が40年後に3.5億人に増加が予想されており、宗教の違いが根にあってそれが水、食糧問題に集約されての紛争が頻発しておりますね・・・
解決は結局政府の質の問題ですが、どちらもウン千年にわたる宗教観の違いもあって、そこに乗じる多国籍企業が采配を振るうのですから、簡単には行かない・・・わが国は、先日毎日だったか朝日だったか社説で、今こそ食糧支援をわが国が行なうべきだと、相変らず甘い論調です・・・国内では自給率の向上を叫び外にはそんな焼け石に水のような友愛精神だけで臨もうとする・・・
もっと国際機関に対し、カネ出すだけでなく構造的な問題にメスを入れるような外交はほとんどありません・・・国連には事務総長の他に総会議長がおります・・・総会をリードできる立場ですから結構な影響力を持てる、それがこれまで常任理事国の顔色ばかり伺って来ました・・・
・・・今回就任した新議長・ブロックマン、彼は南米ニカラグア人です・・・就任演説でいきなり、安保理事会には戦争中毒の国がいるとして強烈な演説をブチ上げ・・・背後に南米諸国がついているという自負心に支えられたものでしょう、特にヴェネズエラの怖い顔したチャベス大統領が(笑)・・・そして世銀に水問題で滅茶苦茶にされたボリビアには、反米主義のモラレス大統領がいる・・・
まあもう中南米はCIAにすき放題やられて来ましたからね・・・
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