Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.133 ) |
- 日時: 2012/05/09 17:48
- 名前: マーフィー ID:RuimNGOQ
- 参照: http://zaiseijapan.blog.fc2.com/
- シカゴ学派は愚か者の集団なので、マネタリストの虚構を暴くべくもう少しだけ補足させて下さい。ミクロ経済学には、ご承知のように「エージェンシー理論」(agency theory)があります。
今や利子が利子を生むペーパーマネーが増殖しすぎてしまい、マネーの循環の世界をマクロ経済学を使い理解することは、スーパーマンのような天才ならば可能かもしれませんが、私のような凡人以下の人間には不可能に思えます。この問題は、多くの専門家からも指摘されています。彼らも同様に無理なのでしょう。
ですから、エージェントと呼ばれる個人が、プリンシパルと呼ばれる他者(主にリーディング・ボードを握るMNCsや民間中央銀行群ですが)のために行動する境界賃金(threshold wage)を考えた方が早いのです。ミクロ経済学理論では、境界賃金が下がれば、労働者は他の産業に移ればよいことになっていますが、MNCs「多国籍気企業群といいいます」が市場寡占の状態にあれば、そうはなりませんよね。
付加価値会計上、労働分配率が下がり続けている半面、国際資金循環上まったく考慮されない帰属利子(Imputed Interest)が増えているだけの話です。さらに言えば、日本のように国債が増発される国では、政府の最終消費は増え、GDP に大きくプラスの影響を与えます。しかし、これで景気がよくなりますか。この命題もマクロ経済的に説明するのは、相当の難問です。政府セクターが赤字なのですから。。。実際にそれを支えるのは、エージェントである民間人ですよ。
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.134 ) |
- 日時: 2012/05/09 17:54
- 名前: エリーゼ ID:qCwEdchw
- >マーフィーさん
ドル&ユーロの増刷によって(特にドル)、日本の資産の減少が起きています。
更に悪い事に、政府の為替介入により、更なる悪化が起きています。(例:高い原油を買うことになった)
偶然にも、マクロコントロール理論がその解決策を提示することになりました。
何故なら、これはナショナリズムへの回帰と、各国の不具合経済を同時に解決することになるからです。
ただ、これを実行するとなると、反対勢力からの圧力が想定されます(苦笑
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.135 ) |
- 日時: 2012/05/09 18:24
- 名前: マーフィー ID:RuimNGOQ
- 参照: http://zaiseijapan.blog.fc2.com/
- お疲れ様です。
三つの問題を解決できる前提で、マクロ経済学を再構築するチャンスはあると考えます。 (1)日本が独自の政策を実行するとして、米英を中心とする「新植民地主義」国家による狼藉をどう凌ぐか。誰が、そのフロントに立つか。魂を抜かれた日本人には、列強と正々堂々とした議論をするだけの気概はありません。
(2)当面のエネルギー問題をどう解決するか。一番良いのは、エネルギー消費量を下げる事ですが、研究開発投資を行うにしても、今の破壊的な負の資金循環を続けたいシロアリが権力の座に居座っています。彼らを引きはがすことは、相当困難です。歴史的に見ても官僚の賃金を下げれたのも昭和恐慌があって・・・それでも10%前後だったと記憶しています。
(3)(1)と(2)の前提となる『新産業政策』と呼ぶべき『国家創造戦略』を誰がつくるのか。
これも相当の難問ですよ。何しろ、もうシロアリのイエスマンしかいないのですから。
わたしは、「非市場経済」による「地方分権」がよいと思っています。そうならざるを得ないでしょう。もう日国も、シロアリも統制力を失っています。「新植民地主義」の言いなりになる方が楽なのです。政治家は、そもそも知識も経験もなさすぎです。利権あさりの政治屋ばかり。官僚も有能な人たちは、既に左遷されるか、つまはじきにされています。立て直す人がほとんどいないのです。
そうなると・・・地方がそれぞれの政策で中央行政から離れるしかないと。
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.136 ) |
- 日時: 2012/05/09 19:09
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:TCgb5JVU
- マーフィー さん、
久しぶりにコメントします。
>わたしは、「非市場経済」による「地方分権」がよいと思っています。そうならざるを得ないでしょう。もう日国も、シロアリも統制力を失っています。「新植民地主義」の言いなりになる方が楽なのです。政治家は、そもそも知識も経験もなさすぎです。利権あさりの政治屋ばかり。官僚も有能な人たちは、既に左遷されるか、つまはじきにされています。立て直す人がほとんどいないのです。 >そうなると・・・地方がそれぞれの政策で中央行政から離れるしかないと。
地方と言うものを、買いかぶっておられるか、馬鹿にされているか、どちらかです。
何となれば、県庁単位では、いざ知らず。 市町村単位で見れば、自分の街の活性化にはずいぶんと前から必死に取り組んでいます。 昔は企業誘致と言う手段があり、結構、効果も上がったものです。
それが、経済のグローバル化により、殆どできないばかりか、誘致した企業がドンドン出てゆき現在があるのです(もちろん、一部の例外はありますが、私は総体としての話をしています)。
その後の、町起こし、村起こし(確か竹下が無責任に奨励してものですが)をやっていますが机上の御遊びを繰り返しているだけです。 行政の体質として、取り組んでいる形を取って、責任逃れをしているのです。
グローバル化に伴う影響は、根本的な問題をさておいて、地方の人間が頭数を揃えて、何を議論しようが解決出来るはずはありません。
ただし、あるとすれば中央から豊富な資金を提供していただき、ないしは地方独自の貨幣を発行し、公共事業を大量に発注することはできます。
要するに産業の構造事態を変えねばならないのに、それが地方単位で出来る筈はありません。 ましてや、中央がTPPの参加を決めていては、更に地方の首を締めているようなものです。
貨幣の流通を増やせという議論もあります、ベーシック・インカム等で、みんなに現金をばら撒くこともできますが、それは、それこそ中央が判断することです。
それ以外の、融資をして金を流通させると言っても、もともと経営が成り立たない企業が設備投資をするはずはありません。 既に金はだぶついています(私等の個人企業にも、日本政策金融銀行から融資はいりませんか、問い合わせが定期的にあるくらいです) また、あるとすれば、地方で中心的にやっている企業が、その地域の業績を寡占化するためにやるくらいで、その企業は良いとしても、煽りを食って破綻する企業の事を考えると、グローバル化状態を地方の隅々まで徹底するだけになり、問題解決とは裏腹な結果となるでしょう。
今は、世界のグローバル化の問題を解決しなければならないのに、何故、地方の問題が重点になるのでしょう。
地域循環型経済圏を合せもてる様にすると言うことは賛成します。 それにしても、具体的な領域、方策は国家の守備範囲であり、地方がそれぞれでやれることではありません。 また、地域循環型経済圏と言っても、それが都道府県と行った行政単位で考えること等できない問題です。
グッキーさんとも議論しているところですが、妙案があれば、教えてください。
 |
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.137 ) |
- 日時: 2012/05/09 20:48
- 名前: マーフィー ID:RuimNGOQ
- 参照: http://zaiseijapan.blog.fc2.com/
- お疲れ様です。
わたしはイギリスで産業集積(industrial cluster)を研究していました。もちろん、日本の従来型の「城下町型」のクラスターも研究しました。ただし、天橋立の愚痴人間のおっしゃるような行政の単位で地方の再生を語るつもりはありません。
お疲れ様です。
複雑系経済学の視点というよりも、これからの世界人の視点としては、変化する側は、相対を意識していません。総体は、反映されるものだからです。
町起こし、村起こしにしても「意識」の問題ですから、ユニットはなるべく小さい方がよいでしょう。先に「おらが村のNO.1」をつくったものが勝ちです。橋下改革に限らず、変化は、地方からだと思いますよ。行政には、能力がないというよりも、勉強していません。
イサカひとつをとっても、アルゼンチンの連帯経済をとっても。本質は、「個」を生かす経営です。
>グローバル化に伴う影響は、根本的な問題をさておいて、地方の人間が頭数を揃えて、何を議論しようが解決出来るはずはありません。
必要なのは、地方の予算編成権だけです。島が水産物資源による自立をすることも可能でしょうし、農業クラスターが食の安全をベースに自立することも可能でしょう。重要なのは、実体経済を極力中央行政との絆から分離することだと考えています。私しは、事例より行動だと考えています。インドように。
>ただし、あるとすれば中央から豊富な資金を提供していただき、ないしは地方独自の貨幣を発行し、公共事業を大量に発注することはできます。
日本で地域通貨の取組みが上手に行かなかったのは、マネーの側を先に考えるからではないでしょうか。また、予算と地域通貨を切り離すからです。私の主張は一貫しています。マネーの理論は、役にほとんど役に立ちません。地方からの独立は、一種の鎖国のようなものから「非市場化」します。地域通貨を使わなくてもサービスによる貯蓄にせよ、サービスや材の交換にせよです。中南米の変化で何か感じませんか。わたしは感じます。
これからの産業構造は、「水平分業ネットワーク」に依存するので、巨大な「構造体」という意味では、存在し得ないと考えています。そしてこれを決定するのは、コミュニティー特性です。
>それ以外の、融資をして金を流通させると言っても、もともと経営が成り立たない企業が設備投資をするはずはありません。
複雑系経済学では、「奇形」が果たす役割の方が大きいので、「従来パターン」を分析することに大きな意味を持ちません。「従来パターン」を分析し、変化の時期を想定することは可能ですが、「ルール」は、あらゆる意味で違うのです。ですからわたしは惹かれています。
お金はだぶついてはいません。流通しないだけです。特に日本においては。
日本のケースは分りませんが、アメリカでは何れ「分散化」が始まるかも知れません。日本でも変化をリードするのは、先に覚醒する地域だと思います。助け合いの中で覚醒するのではないでしょうか。
漠然としていてごめんなさい。そもそも、漠然としているものから生まれるのものですから。
 |
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.138 ) |
- 日時: 2012/05/09 20:57
- 名前: マーフィー ID:RuimNGOQ
- 参照: http://zaiseijapan.blog.fc2.com/
- お疲れ様です。
マクロ経済的な妙案としては、中央銀行廃止運動を進めるしかないのではないでしょうか。これが、すんなり受け入れられるとは思いませんが。
http://zaiseijapan.blog.fc2.com/blog-entry-346.html
というわけで、先に反グローバル化する地域に根を下ろすしかないです。
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.139 ) |
- 日時: 2012/05/09 21:04
- 名前: エリーゼ ID:qCwEdchw
- わが国では、マクロコントロールシステムを実践するのは、たった1人の人物だと考えています。
過去には田中角栄が「もどき」の経済政策を取ったことがありますが、それと同じように、マクロ経済をとことん理解した政治家によって実行されることを期待しています。
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.140 ) |
- 日時: 2012/05/09 21:17
- 名前: マーフィー ID:RuimNGOQ
- 参照: http://zaiseijapan.blog.fc2.com/
- お疲れ様です。
エリーゼさんのお考えは、尊重します。
わたしも同様の一票ですが、違う考えを持っています。生物全体の『系』のアプローチです。
http://zaiseijapan.blog.fc2.com/blog-entry-257.html
その上で、たった一人の人物が、この式をクリアにできたら解決できると思います。 日本は、バーゼルVですでにこの方程式に負けています。
国家債務残高+銀行システム(への利払い) > 歳入×5倍
わたしが言いたいのは、国内の市場規模よりも遥かに大きい、『国際資金循環』を考慮しない議論は現実的には、不可能に近い。これを変えるのは、マクロではなくその合わせ鏡のミクロ、特に個人の特性だということです。
編むように編まれるからで、仮にたったひとりの人物がいたとしても、それは全体の負荷に対しての反映に過ぎません。
複雑系の考えでは、1.負荷 2.反映 3.対化 4.等化 5.中和のような流れの中で、阿頼耶識(あらやしき)に反映されて、新たな『自己組織化』の種をつくり、刹那に生滅しつつ持続(相続)するのです。
そういう意味では、全体を統括する『変種』が出てこないとも限らないので、それにも期待することにします。
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.141 ) |
- 日時: 2012/05/09 22:08
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:TCgb5JVU
- >日本のケースは分りませんが、アメリカでは何れ「分散化」が始まるかも知れません。日本でも変化をリードするのは、先に覚醒する地域だと思います。助け合いの中で覚醒するのではないでしょうか。
文化として自給自足的な経済圏を構成出来る様なものが生まれることでも想定しなければ、上記の話も想定(仮定)であり、その確実性をもっと検証する必要があるのではないでしょうか。
自給自足的な経済圏と言いましても、対世界と見れば鎖国状態を示します。 これは、食料等一部の産業に限ることもできます。
その文化的な起爆として、下記の様なものに期待されているようにみえます。
>町起こし、村起こしにしても「意識」の問題ですから、ユニットはなるべく小さい方がよいでしょう。先に「おらが村のNO.1」をつくったものが勝ちです。橋下改革に限らず、変化は、地方からだと思いますよ。行政には、能力がないというよりも、勉強していません。
しかしながら、これも仮定の話であり、疲弊した地域に自然発生的に生まれるものでしょうか。 それを阻害する現実の力の方が勝っていると思います。
行政には能力が無いと言われていますが、行政は税金を使って遊んでいるだけで、真剣のところは業界団体(旅館組合、商工会議所等)が血眼になって探し求めています。 それでもできないのです。 仮に、一地方に卓越した人材が現れても、社会のシステムとしては、概ね誰でも、どこでも対応できるものでなくてはなりません。
>お金はだぶついてはいません。流通しないだけです。特に日本においては。
みなさんの議論が、このことについて集中している様ですが、そもそも流通しない事自身が問題であり、それに対する答えとしては、みんな経済学的範疇の大雑把な理論ではないかと思います。
私は貨幣を如何に流通させるかという事事態を、純粋論理的に突き詰めるよりも、流通させる具体的な手段、要するに産業構造、そのものの変革について検証しなければならないのではないかと思います。
エリーゼさんの意見も含めて、これでは実態経済はとても動かないと思います。 地域のの疲弊が解消される目処が全く見込めません。
|
Re: マクロコントロールシステム・レポート ( No.142 ) |
- 日時: 2012/05/09 22:27
- 名前: グッキー ID:Pb09X31w
- 私にもちょっと言わせて
>国家債務残高+銀行システム(への利払い) > 歳入×5倍
これの何が問題でしょう??? これが問題に成るのは人間だからです。 ロボットなら100倍になっても1000倍に成っても何の問題も起きません。 すべては人間の欲のために問題が起きているのです。
コミニュティは小さいほうが良いですね。分業化との兼ね合いです。 大きな組織ほど良心の希釈化が起きる。 自給自足経済なら、家畜を残虐に殺して食べるようなことはしないよ。 ーーーーーーーー
>みなさんの議論が、このことについて集中している様ですが、そもそも流通しない事自身が問題であり、それに対する答えとしては、みんな経済学的範疇の大雑把な理論ではないかと思います。
現実的な理論だよ。お金を印刷して配っちゃえば良いという、ごく単純なこと。 強制的に通貨を流通させる。 人間は臆病で欲が深いから出来ないだけのこと。
|