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一握の砂 |
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久しぶりに石川啄木の「一握の砂」をサイトで見つけ、改めてじっくりと読み返してみた。
下のような啄木独特の人生観に興味のある方はご覧下さい。 東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる 砂山の 砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠く おもひ出づる日 たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず こころよく 我にはたらく 仕事あれ それを仕遂げて 死なむと思ふ 一度でも 我に頭を 下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと はたらけど はたらけど猶 わが生活 楽にならざり ぢつと手を見る 青空に 消えゆく煙 さびしくも 消えゆく煙 われにし似るか 教室の 窓より遁げて ただ一人 かの城址に 寝に行きしかな ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく かにかくに 渋民村は 恋しかり おもひでの山 おもひでの川 小学の 首席を我と 争ひし 友のいとなむ 木賃宿かな 汽車の窓 はるかに北に ふるさとの 山見え来れば 襟を正すも ふるさとの 停車場路の 川ばたの 胡桃の下に 小石拾へり ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな ゆゑもなく 海が見たくて 海に来ぬ こころ傷みて たへがたき日に 汽車の旅 とある野中の 停車場の 夏草の香の なつかしかりき ゆゑもなく 憎みし友と いつしかに 親しくなりて 秋の暮れゆく 晴れし日の 公園に来て あゆみつつ わがこのごろの 衰へを知る 石川啄木 「一握の砂」 より抜粋 全文はこちら その他の小説などはこちら おしまい |
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