[25] 食料鎖国論
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- 日時: 2013/11/24 21:58
- 名前: 天の橋立の愚痴人間
ID:6qIgZj7M
- 食料鎖国論の目的は食料の自給率を確保することではありません。
グローバル化に取り残されたり、生産技術の発達で職場をなくする人たちの受け皿として農業、漁業を確保すると言うものです。
ですから自民党の言うように、農業を大規模化することで食料自給率を上げるのではなく、出来るだけ多くの人が従事できる環境を整えることです。
でも実際には農地の問題や、農業がそんなに甘くはない仕事と言うことです。 そこで考えたのが国営農地の開発です。
鉄筋コンクリート製の農地を全国に作ります。 其処には灌漑設備も、関連の倉庫、その他の施設を作ります。 農機具類は共同で仕えるようにしておき、ところに拠ってはビニールハウスの機能も持たせます。
施設さえ整えば、水耕栽培やいろんな新しい農業が出てきます。 最近では、LED照明の色を組み合わせて作る野菜工場もあるようです。
農作業の集約化と技術開発により、アメリカでやっているような飛行機で種を撒く農業に対抗しようと言うのです。
そうして、食料自給だけでなく、品質の良い食料を輸出することも視野に入れてもよいのではありませんか。
でも実際は言うが易く、実行するのは至難の技です。
こう言う農地を格安で農業を目指す人々に賃貸するようにします。 ところで、そのための経費の試算ですが、これが成立しません。
現在、日本では1町歩(約10000u)の農地を持つことが一人前となっています。 一人で耕作するにも適当かと思います。
その農地をせめて年間50万円くらいて賃貸したいのですが、10000uの鉄筋コンクリート製の農地を作るのに最低でも5億円はかかると思います。 無利子で償還するとしても、単純計算で1000年かかってしまいます。 せめて200年で償還する計画を立てねばなりません。
そうかと言って年間の賃料が250万円では、それに見合う売り上げなど、どのように考えても不可能です。
米作を全てとすれば、8俵×20000×10(反=1000u)が相場で160万円にしかなりません。 米作は半年のことですので畑も併用しても予想される収穫はどんなに頑張っても300〜400万円くらいでしょう。
農業で楽な生活は出来ないことは解っているといっても、これでは食べては行けません。 最初の予定通り、年間の賃貸料は50万円くらいにしなければなりません。
さあ、 どうすれば、良いでしょう。
断っておきますが、私は回答を持ってはいません。 何かアイデアはないものでしょうか。 この条件がスタートなのです。
ですが、決して夢物語ではないのです。
国家が100年かけて取り組む大切なテーマではありませんか。

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