[2930] 「老人医療と介護問題」を受けて、『安楽死』を考える。
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- 日時: 2018/02/06 20:50
- 名前: 日本貧民党
ID:ZVpzSYPA
- 日本が「老人医療」と「認知症介護」の問題に悩まされる様に成って久しいが、この問題の様々な難しさの解決は程遠く、我々老人や要介護の老人を抱える家庭の悩みは尽きることが無い。
更に政府は、介護の問題に付いて、行政のサービスだけに求めず、民間の「企業」の参入も促進してきたが、企業が参入すると言う事は、必然的に「収益事業」としての参入と成るので、其処に様々な歓迎すべからざる事象が起き、これ等の施設の利用者や、其処で働く介護職員に『不都合な現実』が招来されて来た。
即ち、利用者にとっては不十分な介護サービスが行われ、介護職員に付いては罪悪的な低賃金で雇用される、等の営利事業であるが故の“しわ寄せ”を負わされている現実である。
憲法にも謳われて居る様に、国民の福祉に付いては、国が責任を以って施行しなければ成らない行政サービスで在る物を、厚生官僚の悪巧みによって、財政的負担増を理由に、国はその責任転嫁として“民間の法人参入”を許し、事も有ろうにこの「仕事」に全く関係の無い異業種の法人の参入を歓迎して来たのである。
その結果何が起きたか!?と言うと、今更ここに列記するまでも無く、金だけ取って内実は「痴呆老人のタコ部屋」とか、年金手帳や預金通帳を「預かる」と言って取り上げてしまうとか、不断の虐待による痴呆老人の虐めとか、色々な違法行為が横行したのです。
国は、医療を含む高齢者福祉を嫌がり、社会は高齢者を迷惑な邪魔者として捉え、特に若者は高齢者を『年金食い』の寄生虫の様に見、「高齢者」が恰も生まれ付いての「高齢者」であったかのような迷惑な存在として見られて居ます。
我々高齢者は現役中、先輩方の年金をせっせと納め、苦しい暮らしの中から脱税もせず税金も納め、赤い羽根、赤十字、社会福祉、歳末助け合い、等の募金にも応じ、国民として立派にその義務を果たして来ましたが、
国とか社会がそう言う目で見るのであれば、いっそ「安楽死」と言う物を法的に解禁すべきであると考えます。ヨーロッパでは2〜3の国が此れを認め、法的な整備も備えていると聞きます。 老人を迷惑な存在としてしか受け止められない事は、老人を人間として捉えて居ない、単なる物としてしか捉えて居ないと言う事です。其処には老人、否、人間に対する愛情や思いやりの心が欠如していると言う事で、人間に無機的で乾いた心しか存在しないと言う事です。
其処で、そう言う事なら、先に述べた「安楽死」を考える必要性が顔を出して来ます。安楽死は飽くまでこれを望む者(本人、家族)のみに適用される物としてですが、此れを実施しますと三つの「得」が有ります。落語で言う「三方一両損」の逆効果、「三方一両得」です。
安楽死は、回復見込みの無い重篤な患者の、それ以上の苦痛を取り除く事が出来、家族の経済的・心理的な負担を軽減する事が出来、悪名高い「厚労省」にとっては医療費の国庫負担を軽減する事が出来ます。この三つで「三方一両得」と言う訳です。
老人の福祉と言う物を、政府も、社会も、時として家族も、負担を押し付けられる物として「負」の要因として捉えるのであれば、本音を内に隠し置く事無く、正直に議論して前向きな解決法を探って行くのが成熟した社会のする事ではないかと思います。
皆さんはこの主張に、どのような異論をお持ちでしょうか?

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