[3347] ボルトン回顧録とトランプの所業
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- 日時: 2020/06/27 11:50
- 名前: 天橋立の愚痴人間
ID:wauFgx0Q
- 去年9月、トランプ大統領に解任されたボルトン前大統領補佐官が政権の内幕を描いた回顧録が23日、アメリカで発売されました。
> 回顧録では、2018年の史上初の米朝首脳会談の直前に、トランプ大統領が「これは宣伝活動だ」と話し、成果がなくても合意する考えだったことなどが暴露されていて、新型コロナウイルスや抗議デモへの対応で支持率を落とすトランプ氏にとってはさらなる逆風となりそうです。
>アメリカのボルトン前大統領補佐官は23日に出版される回顧録で「世界のリーダーでトランプ大統領と最も個人的な関係を築いているのは安倍晋三総理だ」との考えを示しました。 ボルトン氏は安倍総理とトランプ大統領との関係を「同僚であると同時にゴルフ仲間」と指摘した上で、イギリスのジョンソン首相とともに最も親密な関係を築いているとの見方を披露しました。 ボルトン氏は安倍総理と15年以上に渡って知り合いということで、回顧録には安倍総理の名前が100回以上登場しています。
>トランプ大統領が中国・習近平国家主席に2020年の大統領選での再選支援を要求したと主張している。
ボルトン前大統領補佐官は トランプ大統領がウイグル族の強制施設は「正しいこと。推進すべきだ」との発言があったと著書に記した。
>ボルトン氏は回顧録で、トランプ大統領の弾劾裁判の対象になったいわゆるウクライナ疑惑に関して、「トランプ大統領がウクライナへの支援の見返りに、政敵のバイデン前副大統領に関連する調査を要求した」として、疑惑は事実だという認識を示しました
>ボルトン氏は回顧録でトランプ大統領が去年6月に大阪で開かれた中国の習近平国家主席との首脳会談で、「突然、アメリカ大統領選挙の話題を持ち出し、中国の経済力が選挙に与える影響を示唆しながら、みずからの再選を確実にするため、習主席に支援を懇願した」と指摘しました。
そのうえで、「トランプ大統領はアメリカの農家からの支持の重要性を強調し、アメリカ産の大豆や小麦の購入を増やすよう求めた」としています
>また、ボルトン氏は昨年7月の訪日時、在日米軍駐留経費の日本側負担について、トランプ氏が年間80億ドル(約8500億円)を求めていると日本政府高官に伝えたと記している。帰国後、トランプ氏から、全ての米軍を撤退させると脅せば、「交渉上とても有利な立場になる」と迫られたことも明らかにした。
>ドナルド・トランプ米大統領が昨年12月中旬に表明した米軍のシリア撤収について、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は6日、撤収には一定の条件が満たされる必要があると述べ、撤退は直ちに実施するわけではないと示唆した。シリア北部でクルド人の安全確保についてトルコの確約を得る必要があると、訪問先のイスラエルで発言した。
>トランプ氏は7日、大統領公式別荘キャンプデイヴィッドで8日に予定していたタリバンとの「秘密会談」を取り止めたと表明したが、ボルトン氏は、こうしたタリバンとの和平交渉についても反対していた。
米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」によると、ボルトン氏は、アメリカがテロ組織に指定するタリバンを迎え入れることについて、「恐ろしい前例を作る」ことになりかねないと反発していた。
>トランプ米大統領は1日、中距離核戦力(INF)廃棄条約から米国が離脱すると表明した。同条約は1987年に米国と当時のソ連の間で結ばれ、国際的な軍縮の柱として位置づけられた。
米国がINF廃棄条約を離脱すれば、破壊力が高く配備が容易な新世代の核兵器全般の開発や配備を巡り、現存する制約がすべて撤廃されてしまう。ロシアのプーチン大統領としても、自国核戦力の近代化や更新をためらう理由が消え失せるだろう。
そうなれば、新顔である北朝鮮やイランの核兵器が世界を脅かし、新たなミサイル技術が増殖しているこの時代において、再び核軍拡競争が息を吹き返すことになる。
トランプ大統領の思慮に欠けた場当たり的な言動は、プーチン大統領の氏の術中に見事にはまっている。
プーチン氏がすでにINF廃棄条約の原則や規定を軽視している可能性はあるものの、米国が離脱となれば、何ら責任を問われることなく条約を軽視し、条約違反を非難される心配もなくなってしまう。
>ドナルド・トランプ米大統領は2017年6月にパリ協定から離脱すると宣言。マイク・ポンペオ国務長官は今年10月、パリ協定がアメリカに「不公平な経済的負担」を強いていると述べて、離脱を正式通告する計画を発表していた。
パリ協定は、地球の気温上昇を産業革命前と比較して2度未満に抑え、1.5度未満に抑えるための取り組みを推進するもの。
2015年12月にパリで開催された国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で採択され、現在、アメリカを含めて188カ国が参加している。
アメリカの離脱により、欧州連合(EU)は合意内容を実現するために相当の努力を要することになった。
シンクタンクの国際・欧州問題研究所は昨年12月に発表した報告書で、トランプ大統領による離脱決定はパリ協定に「非常に現実的なダメージ」を与え、「他国が追随する倫理的・政治的な理由」を作り出したと指摘。
(引用終わり)
実際に回顧録の内容が明らかになれば、もっと多くの事が判るでしょう。 今までの内容で、判ることは
トランプは、次の大統領選挙で自分が選ばれる事が第一の目標であり、アメリカ大統領として、アメリカ、並びに政界の秩序を守るという事は二の次であった。 外交におけるボルトンとの対立は、まさにこれにかかっていた。 シリア撤退もタリバンとの和平交渉も、その結果、何を生み出すのであろう。
両方とも、一時、アメリカを信じて動いた国民への背信行為に他ならない。 その様なことなら、はじめから関与すべきではなかった。
アメリカと言う国は、過去にも自分勝手に関与し、上手く行かなければ撤退し悲劇を生み出してきた。 トランプは、何事に置いても長期的な施策を、日々の努力で無し解けることはできない無能力者であり、その計画すらも頭に浮かばないノータリンである。
コロナ対策でも、何でもそうであろう。 本当に価値ある施策など考えられないのである。 信念のある施策など考えられないのである。
上記の文章を注意して読めば、裏側にそうしたトランプの性癖が垣間見られる。
ボルトンには、政策の対立と言うよりも、
そのトランプにアメリカ大統領をこれ以上(2期目)を続けさしてはならないという思いが渦巻いているのであろう。

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