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[1105] 現代社会の病根
日時: 2011/06/19 02:51
名前: 天橋立の愚痴人間

現代の病根は行き過ぎた市場主義経済のシステムによるものと思っています。
今日も震災復興に関するニュースをやっていました。

それによりますと、ある企業が津波でやられた海岸沿いの工場の再建は止めて内陸部で工場全体を立て直すと言うことです。
完成予想図を出していましたが何十億もかかるであろう、その立派な工場に今まで通りの70人の従業員を雇うということです。
何が問題かといえば一昔まえなら何百人雇用されていたであろう大きな工場の従業員がたった70人ですむことです。
私の街でも行政が鳴り物入りで誘致してきた企業が雇った従業員は7名だけです。
工場はやはり建設費に5億円以上はかかる大きなものです。

それと、今回の震災で、いち早く自動車の部品の製造が止まったために世界中にトラブルを起こしました。
同じように我が国の建設資材の多くが生産できなくなり全国的に建設工事に影響が出ています。
日本のタバコが街頭から殆ど消えていることも愛煙家なら見にしみて困っておられるでしょう。
これは、工場生産の集約化がこれほど進んでいた証拠です。
昔は何十万社が携ってきた製造と言うものが、一握りの企業の手でやれる様になってきているのです。

これは、建設資材など大型の物資の製造だけではなく、豆腐、こんにゃくなど身近な消費材でも同じことが言えます。
またパソコンの普及で事務関係の雇用の数も随分と減ってきているはずです。ガソリンスタンドの無人化も進み、とにかく働く場所がどんどん減り続けているのです。

全ては市場主義経済のシステムの中で勝ち抜くためにはやらねばならない手法であり、これを止めろとは言えないのです。

世界の先進国と言われている国の失業率が軒並み10%前後となっていることを見れば市場主義経済のシステムは、雇用の確保と言う意味で、もはや放置できない状態になってきていることを認識しなければなりません。

しかしながら我が国の政治の話題は、官僚組織の無駄使いとか、福祉の充実の問題とか、財政再建が主体であります。
これを改革すること意外に何も見ようとはしていません。
もちろん、この課題は解決しなければならないのですが、それだけでは我が国の貧困の問題、社会の2極化の問題解決には何の役にも立ちません。
根本の問題を同時に解決していかなければ、生活保護、福祉の資金が益々増えて行き、到底、税金では賄えない状態になって行きます。

最近、ワークシェアリングとかベーシックインカムとか言う言葉が使われるようになり、雇用に対する問題意識は上がってきたようですが、そのような範囲の認識は中学生的な発送であり解決の手段にはなりません。

私は、このことに焦点を当てて、少々の対案を述べてはいますが、もっと、もっと具体的に煮詰めなければなりません。

市場主義経済のシステムがこのような問題に行きつくことはヨーロッパでは30年以上前から予想されていてある程度の対応策はとられてきたようです。
以前にヨーロッパの小企業憲章を紹介しましたが、ヨーロッパでは職人仕事などの小規模の企業が活動できる環境を保護してきたようです。
具体的なやり方は判りませんが、よく言われていますようにローロッパでは煙突掃除も立派な仕事として認められているようです。
フランスなどは食料輸入を厳しく抑え、国内の農家の保護をしているようです。
一方でアジアの地域に目を移しますと、台湾、香港、タイの風景などテレビで見るだけですが庶民による庶民の経済圏がまだまだ生きているようです。

そういうものが我が国では全くと言ってよいほど、なくなってきているでしょう。
地域にも量販店が進出し、安価で便利性故に人々はそれに殺到します。
どのような種類の小売店もこれではひとたまりもありません。

我が国では需要と供給のバランスと言う資本主義の大原則が成立していない階層が多く出来ているのです。
自民党政治がアメリカの追従をするのみで、何の対策もしてこなかったことになります。

これも最近のテレビですが、日本の中小企業の中には特殊な部品製造で世界のシェアに占める割合の言う程に活躍している企業があるようです。
この様なニュースが度重なると、日本中の景気が良くなる錯覚をしますが、飽くまでもそれなりの能力を持った一部の企業の話であり、これら企業やグローバル化についていっている大手企業の従業員は、高額の年収を手にし、有り余る商品を求めることができます。

それに引き替えワーキングプアーと呼ばれる階層も1200〜1500万人(統計に上がらない人も入れると実際は2000万人を超していると思います)に達していて、この人たちは生きるだけで精一杯であります。
否、生きることも出来ない常態に追い込まれている人も段々と増えています。

さて、長い前置きになりましたが、現代の日本の政治家の誰一人、この様な根本的な問題に取り組もうとしている者はいません。
以前に原口が、テレビに出たときベーシックインカムの意味が判らずキョトンとしていたのを思えています。
民主党のホープとみなされていた原口でも、この程度の認識なのです。

その中で、具体的な言葉を聞いた訳ではありませんが、小沢一郎の視野には、これらのことが入っているものと期待していました。
小沢」一郎を熱狂的に支持する人たちも、高々、マニュフェストのことを言っている程度でして、小沢一郎に託せるとすれば一番託さねばならないことに気がついていません。
最も今回の騒動で、小沢一郎の視野にも私が期待したことは入っていないことが判り、そのために大きな失望をしているのです。
民主党のマニュフェストの80%くらいを実践する人間を英雄とは思わないし、わざわざデモをしてまで支援する対象でもないのです。

それで、今後、どのようになるかと言うことですが、これが全く困ったものです。
政治家には小沢一郎を含めて誰一人期待は出来ません。

繰り返しますが、官僚共の天下りをなくしたところで、マスコミの偏向報道を止めさせたところで、検察、司法の腐敗を糾したところで雇用は生まれないのです。
貧困、格差の問題は何も解決できないのです。
福祉制度が少々充実しても、増えてくる失業者の群れの前に、いずれ崩壊することは目に見えています。

現代社会の病根は、民主主義、資本主義と言う人間本来が持っている利己心をこの上なく開放しているシステムの前に、どのような警鐘も聞く耳持たない大衆を相手の問題ですので、一人二人の英雄が出てきても快方に導くことは出来ないでしょう。

このまま進んで大衆自ら地獄の辛酸をなめるまで、文明史的転換は出来ないということです。
今後50〜100年の後には、人間社会が地獄の様相を呈し、その後50〜100年で新しい文明が発祥しているかも知れません。
ですが、そんな文明よりも現代文明の方がどれだけ幸せであるか、皆が認識して欲しいものです。
それが認識できれば、この文明を続けて行く方策も話し合えるようになるのではないでしょうか。

当面の政局を見ていますと、小沢派の合意を取り付けた一派一からげのクソが首相になり、マニュフェストの1/4くらいを復活させて、民主党政治でございます、小沢主導で御座いますということになるでしょう。

それで目出度し、目出度し、と言う連中に付き合ってはいられないですね。
本当は、小沢がこの様になった現在、市民デモを続ける意味がなくなったと思っているのです。
「大和魂」とか「新しい日本のかたち」スレッドでも書きに、掲示板に帰るよりやることはなくなった気持ちです。

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Re: 現代社会の病根 ( No.12 )
日時: 2011/06/26 00:27
名前: 手塚 青山 ID:qLx7J6lE

反戦どん、

誠実なお人柄が にじみ出ている貴文には 感んじ入りました。
老いドンも、滞米41年目です、米国は 旧満州の様な
処にて、銃弾の下を くぐって生きて来たので、少々度胸は
つきましたが、それとて ”糞”度胸でごわして, 自慢は出来
ません。  

反戦どんの語感から、"日本人の人情" を感じ、胸が熱くなる
ことを 禁じ得ませんでした、Thanks。

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