「ジャーナリズムと啓蒙について」 ( No.1 ) |
- 日時: 2014/08/08 10:50
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:llH/WQbg
- 冒頭の記事の中で、
>ジャーナリストは事実に対する現状や意義、展望を報道する専門家であるとされるが、ジャーナリストの倫理観や政治的態度に基づいて左右され、ジャーナリスト自身の経済的基盤、個人的利害関係が記事の内容に大きく影響を与えるケースもある。
とあるように、幾ら客観的な報道と言っても記者(ジャーナリスト)が記事を書く限り、主観と言うものが大なり小なり入ってくるのは否めない。 ニュースを告げるアナウンサーでもないので、そこに何らかの意義を持たせようとすれば、
>社会的評価を受けているジャーナリストの書いた記事や報道(ジャーナリズム)は影響が大きい。フリージャーナリストの草分けである黒田清のように「ジャーナリズムの基本は伝えることではなく弱者の訴えを代弁する事」を信念とするものもいるように、日本独自に発展したジャーナリズム観も生まれている。
少なくとも、黒田が指摘するような理念と言うようなものが発生する。 黒田は、それを国民を軸足に取れと言うが、反対のこともありえると言うことになる。
現状での報道番組のコメンテータ、新聞のコラムニストがこれに当たり、国民から見ての偏向性が問題になっている。 特に現代のそれは(ジャーナリスト)は金で拘束され、国民の側に立つことはしない。 もっとも、言葉の上では細心の注意をはらい、国民の味方の様にごまかしてはいるが。 その極めつけが、ナチスの台頭を許したことである。
それは、国民の側がジャーナリズムに啓蒙を見出す欲求を兼ね備えているからである。 ベトナム戦争のような例もあるが、ジャーナリストに正義を主張する行為は求めても、それは国民に取って常によりよきものであることは保証できない。
それでも情報量が増えれば増えるほどに国民は判断に戸惑う、啓蒙を求める。 であれば、私は思う。
社会の有り様を説く社会学の専門家が専門家としての解説を常に行って入れば良いのである。 そこでは複数の立場の人間が社会の有り様を言って入れば良い。
マスメディアにおけるコメンタータ、評論家の活用は、報道の内容毎に、メディアが勝手に都合の良いコメンテータ(ジャーナリスト)を選んで登場させる。
そうではなく、常に啓蒙の窓口を全て国民に開けて置く事もマスメディアの使命と思う。
教義のジャーナリストと言われるものは常に正しい報道、国民の知る権利に基づき、国民の目になり耳になることに徹するべきと思う。
それ以上はジャーナリズムの領域ではなく社会学が受け持てば良い。 人々は社会学の存在を意識するようにしなけらばならない。
社会学は、現在のカウンセラーのようなものに陥っていないで、社会学とはなんたるものかを自覚し、国民に対応しなければならない。 これだけの情報が飛び交う世の中、その中にはいかがわしいものが沢山混じっている。 それを国民、個人個人に適正な判断を求めるのは既に無理となっているのではないか。
そういう観点から、私はジャーナリズムに啓蒙を期待することは良くないと思う。 ジャーナリズムはあくまでも、国民の知る権利に対応すべきと思う。
こういう感覚は、ベトナム戦争が起きていた50年前とは同じではない。 社会学と言う分野がありながら、社会学は怠慢を決め込んでいるのである。
 |
Re: ジャーナリズムを考える ( No.2 ) |
- 日時: 2014/08/08 19:04
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:2Ks.hJMo
- これは平成20年頃の産業別年収の比較です。
平均年代は40〜45歳です。
1位 電気・ガス・熱供給・水道業 692万円 2位 情報通信業 640万円 3位 教育、学習支援業 615万円 4位 金融業、保険業 607万円 5位 学術研究、専門・技術サービス業 597万円 6位 鉱業、採石業、砂利採取業 507万円 7位 不動産業、物品賃貸業 487万円 8位 製造業 485万円 9位 建設業 465万円 10位 複合サービス事業 460万円 11位 卸売業、小売業 455万円 12位 医療・福祉業 420万円 13位 運輸業、郵便業 420万円 14位 サービス業(他に分類されないもの) 368万円 15位 生活関連サービス業、娯楽業 356万円 16位 宿泊業、飲食サービス業 322万円
これでびっくりされてはいけません。 国家公務員 662万円 地方公務員 728万円 警察官 813万円 税務署員 739万円 特別行政法人職員 732万円
まず、NHKが公表している決算書に記されている給与決算額を、職員数(出向者数を除く)で割ると、職員一人あたりの人件費は1,234万円となります(H.17年度)。また、NHK側の「公式発表」によると、2012年時点で職員の平均年収1185万円とされています
なにが言いたいかと言えば、日本のジャーナリストの大半は高級とりで、各々が自分の立場を守ることに精進し社会の為に何かをしよう、しなければならないと言う面からは、もっとも消極的な人種となっていることです。
公務員も同じですね。
|
Re: ジャーナリズムを考える ( No.3 ) |
- 日時: 2019/04/14 18:56
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:2JFrhKnU
- ジャーナリストと言えば、具体的にどの様な人間が思い浮かべられる。
大谷昭宏 教育論を中心に語っているが、こ奴の本音は利己主義に過ぎていて、己が不利益になることには触れない卑劣漢。
辛坊治郎 何でこんな奴をジャーナリストに入れねばならない。
池上彰 博識である様だが、ジャーナリストとしては当然、テレビでその博識ぶりを称賛されているが、ただそれだけ。ジャーナリストとしての信念はない。
勝谷誠彦 テレビタレントに過ぎず、体制批判も口先だけで心魂込めたジャーナリストと呼ぶには程遠い
田原総一朗 単なるテレビの人気タレント、体制を擁護しているようで、その実、体制側に立って民意のガス抜きをやってきた、愚か者。
江川紹子 サリン事件のコメンタータで有名になっただけ。
櫻井よしこ 街宣右翼の代弁者
徳富蘇峰 平民主義を訴えて国民新聞を起こしたが、30歳過ぎに転向し体制側の人間となった。
>本田勝一
彼は多くの著作(下に挙げるのは一部)を残していて小説家でもあるが、朝日新聞の記者であった事もあり、時事に関する著作をすることが多かった。 その中で「中国の旅」では南京大虐殺に触れ、物議をかもした。 結局、彼は体制側著名人から総反撃を食らうことになる。 事の真意はともかくとして、体制側からこれだけ反撃を受ける著作を著すこと、見事なジャーナリスト魂と言える。
『カナダ・エスキモー』藤木高嶺写真 朝日新聞社 1963 のち講談社文庫、朝日文庫 『ニューギニア高地人』藤木高嶺写真 朝日新聞社 1964 のち講談社文庫、朝日文庫 『戦場の村 ベトナムー戦争と民衆』朝日新聞社 1968 のち文庫 『冒険と日本人』二見書房 1968 のち集英社文庫、朝日文庫 『北爆の下 ベトナムー破壊対建設』朝日新聞社 1969 『殺される側の論理』朝日新聞社 1971 のち文庫 『事実とは何か』未来社 1971 『殺す側の論理』すずさわ書店 1972 のち朝日文庫 『戦争を起こされる側の論理』現代史資料センター出版会 1972 『中国の旅』朝日新聞社 1972 のち文庫 『中国の日本軍』創樹社 1972
>沢田教一
ベトナム戦争の悲惨さを訴えた写真家。 文章ではなく写真であったが、命を掛けて発信 を続け、文字通り現地で命を落とした。
西南戦争の報道は我が国のジャーナリズム誕生であった。 そのときすでに体制側擁護と批判が存在した。
西南戦争の激戦地、田原坂での戦闘を伝える記事である。西郷隆盛が率いた「賊」が「官兵」(政府軍)の攻撃から逃げ、背後から討たれる様子が事細かに描写されている。それは「猖獗なりし猪武者等」の表現からも明らかな通り、戦争を「勧善懲悪」の物語に仕立て、ことさら政府軍の強さを強調するものだ。
>我が国のジャーナリストの始まり
西南戦争は、日本の新聞にとって「戦争報道」の幕開けとなる出来事だった。各社は記者を東京から派遣し、戦況の推移を連日書き立て報道合戦を演じた。中でも、政府軍内部に深く入り込み、軍の記録係として戦地取材を続けた東京日日新聞社長の福地桜痴(ふくちおうち)は、質・量ともに他紙を圧倒する従軍記事を書きスクープを連発。冒頭に一部引用した福地の連載「戦報採録」は、鹿児島から遠く離れた東京の読者を熱狂させたという。
それに対抗したのが、郵便報知新聞で「戦地直報」を手がけた若手記者は、後に首相となる犬養毅だ。
〈田原坂は死屍爛臭の気鼻を撲(う)ち……頭脳へ迄(まで)薫し一歩も進み難き程なり〉(4月6日付)
軍首脳部に入り込んだ福地と異なり、犬養は「砲煙弾雨の中を縦横に」駆け抜け最前線で取材を続けたという。
9月24日、政府軍の総攻撃により西郷らが自刃して戦争が終結すると、その日の午後には日日新聞の号外が東京市中に出回った。
〈兼(かね)て待ち設けたる薩賊殲滅の吉報は果して今月今日を以て我らの手に落るを得たり〉
──そう始まる号外は、ソースとなった〈只今賊の根拠を陥いれ、西郷桐野村田戦死せり〉の政府軍電信を引用して終わっている。 一方、犬養の「戦地直報」(10月5日付)はこう書いた。
〈……戦全く止む。諸軍喧呼して曰ふ。我れ西郷を獲たり、我れ獲たりと。而して西郷の首、果して誰が手に落ちるを知らざるなり……英雄の末路ついに方向を錯り、屍を原野に晒すと雖(いえど)も、戊辰の偉功国民誰が之を記せざらんや〉
戦争終結に際し、「西郷を討ったのは自分だ」と手柄を誇る政府軍兵士の声とともに、その死を悼む犬養の心情が綴られている。
>ワシントンポスト
ウォーターゲート事件ではワシントンポストが権力側の圧力に一歩も引かずニクソンを退陣に追い込んだ。
(引用終わり)
ジャーナリズムと一言で言うが、ジャーナリズムとは何だろう。
現代社会では、事ある毎に、芸能人を含めたコメンターターが事件の解説をする。
これがジャーナリズムか、
最も冒頭に上げたジャーナリストの言い分も同じようなもの。
まあね、
これくらいが民意にふさわしいともいえる。
ジャーナリズムとは民意に迎合する程度のことを言うのか。
本田勝一の様に真実に迫ろうとすることは無用で、そのようなややこしいことは、権力側の圧力以前に民意が求めてもいないのであろう。
 |
我が国にジャーナリストは存在しない。 何を期待しているのか! ( No.4 ) |
- 日時: 2019/08/31 19:52
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:zeLpVEnE
- >放送業界の平均年収
TBSホールディングス 1,632万円 51.5歳 2 朝日放送グループホールディングス 1,479万円 43.6歳 3 日本テレビホールディングス 1,462万円 48.6歳 4 テレビ東京ホールディングス 1,392万円 47.0歳 5 テレビ朝日ホールディングス 1,377万円 42.5歳
>出版業界の平均年収 スクウェア・エニックス・ホールディングス 1,391万円 45.7歳 2 学研ホールディングス 935万円 48.5歳 3 カドカワ 794万円 41.0歳 4 SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ 675万円 46.8歳 5 メディアドゥホールディングス 672万円 37.9歳
>広告業界の平均年収 1 電通 1,273万円 40.1歳 2 博報堂DYホールディングス 1,089万円 43.7歳 3 リクルートホールディングス 958万円 35.1歳 4 AOI TYO Holdings 858万円 41.4歳 5 サイバーエージェント 709万円 32.2歳
>新聞社の平均年収 1 読売新聞 1450万円 2 毎日新聞 1327万円 42.8歳 3 朝日新聞 1299万円 43.3歳 4 日本経済新聞 1244万円 42.6歳
どうすれば、そんなにもらえるか! 月給が80万円で、ボーナスを400万円もらえたら、その様になる。 こんな連中がジャーナリストとして社会正義を貫けるとお思いか。
それよりも、何よりも会社に忠実で、わが身の安泰を願うでしょう。 構造的にも日本にジャーナリズムは存在しない。 正規のジャーナリストではなく、そこらのタレントが、これまた出演料が欲しくてジャーナリストの真似事をしているのだ。 ガス抜き程度のことを喋らされて。
本来、表に出るべきジャーナリストは、恥ずかしいから引っ込んでいるのさ!
|